結婚に猛反対していた義母
朝から晩まで泥だらけになって働く日々ですが、愛情をこめて育てた作物や動物たちに囲まれ、誇りを持って仕事をしていました。
そんな僕には、先月籍を入れたばかりの大切な妻がいます。現在は結婚式と新居の準備を進めており、まだ一緒には暮らしていません。妻は父親の会社の仕事も手伝っており、忙しい日々を送っていました。
義父である社長とは以前から取引があり、そのご縁で交際に発展したのです。義父は「君のような誠実な青年に娘を任せられて安心だ」と手放しで喜んでくれましたが、義母だけは違いました。
「泥にまみれた農家なんて絶対に無理! うちの娘にふさわしくない」と入籍後も僕の仕事をあからさまに見下し、事あるごとに僕たちの結婚に猛反対していたのです。
家族旅行の直前、義母が…
そんなある日、妻から「今度、親睦を深めるための家族旅行に行こう」と提案されました。義母も参加すると聞き驚きましたが、「お父さんがじっくり説得してくれたみたい。これを機に仲良くなろうね!」と無邪気に笑う妻の顔を見て、僕も参加を決意しました。
しかし、旅行の数日前のこと。お互い多忙で、たまたま妻と連絡を取り合っていなかったタイミングを狙うように、義母が一人で農場へやってきました。
義母は周囲の土を嫌悪感たっぷりに見つめながら、僕に「旅行には来ないでね」と言ってきたのです。突然の言葉に反論しようとした僕に、義母はため息をつきながらこう続けました。
「あの子はね、農家であるあなたとの生活を想像して、『うまくやっていけなさそう』と悩んでいるの。毎晩泣いているけど、娘はやさしいからあなたに言い出せないみたい。旅行は家族だけで行きたいって」。
義母の言葉に、僕は深く傷ついて……。妻を愛しているからこそ、僕の存在が彼女を追い詰めているのだとしたら、申し訳ないと思いました。妻本人に確かめたい気持ちはありましたが、もし本当に苦しんでいるのなら、これ以上負担をかけたくない。僕は悩み抜いた末、旅行当日の朝、自分からキャンセルの連絡を入れることにしました。
空港で明らかになった義母の嘘
そして迎えた旅行の出発日。僕は妻を苦しめたくない一心で、当日の朝に「今まで無理させてごめん。今日の旅行は行かないから、楽しんできて」と連絡を送りました。すると、ポケットのスマホが鳴り出して……画面には妻の名前が。僕が恐る恐る電話に出ると、電話口から怒りと焦りの混じった声が響きました。
「ちょっと、なんで来ないの!? 私たちは早めに空港に着いてるよ!」
僕は戸惑いながら、「え……。だって、お義母さんから、君が僕との結婚生活に悩んで泣いてるって。旅行も来ないでほしいっていうのが、君の希望だって聞いてるけど……」と絞り出すように伝えました。
その瞬間、電話の向こうで妻が絶句しているのがわかりました。そして次の瞬間、「はぁ? 何それ!!」という妻の怒り声と共に、背後から「ちょっと、誤解よ!!」と取り乱す義母の叫び声が聞こえてきて……。
すべては、僕たちを引き裂こうとする義母の卑劣な嘘だったよう。激怒した妻は「こんな嘘つきと一緒に旅行なんて行けない!」とその場で旅行をキャンセル。さらに、空港で事の顛末をすべて知った義父も激怒したようです。
義父の決断と、僕たちの結婚式
後日、義父は僕のもとへ謝罪に訪れました。
「妻の身勝手な暴走で、君たち夫婦の大切な絆を壊しかけて本当に申し訳ない」
頭を下げた義父の話によると、義母も今回の件については深く反省しているとのことでした。
その後、僕たちは予定していた結婚式を無事に挙げることができました。結婚式では、義母の本心はわかりませんが、僕たちの晴れ姿を見て喜んでくれていたようです。旅行での義母の行動には振り回されましたが、あの一件を乗り越えてから、より妻との絆が強固なものになったと思います。妻は義父の会社で働くかたわら、休日には僕の仕事である農業を手伝ってくれています!
義両親とは、適度な距離感でいい関係を保てていけたらと思っています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!