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食べこぼしがひどくなった母。洋服の趣味が変わったことで思わぬ問題が #母の認知症介護日記 353

「母の認知症介護日記」第353話。アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

1月2日。ワフウフさん姉妹は新年のセールで爆買いを楽しんでいたのですが、途中で姉・なーにゃんのスマホに母・あーちゃんが暮らす施設から不在着信が入っていたことに気付きました。「具合でも悪くなっちゃった……?」と不安になり、急いで折り返したところ、電話をかけてきたのはケアマネさんでした。用件はというと、「あーちゃんが『明日、娘のところでお風呂に入るから、今日は入浴しない』と言っているけれど、大丈夫か」というもの。たしかに、翌日はあーちゃんがなーにゃんの家に行く予定ではありましたが、お風呂の話は一切していません。それを伝え、予定通り施設でお風呂に入れてほしいとお願いして電話を切ったのですが……。数分後、またケアマネさんから電話がかかってきました。あーちゃんが入浴を拒否し続けているというので、なーにゃんが直接説得することに。その結果、あーちゃんは渋々了承してお風呂に入ってくれましたが、ワフウフさん姉妹は、今後も体調や気分で入浴拒否が頻繁に起きないか心配していました。

1月3日。この日は、なーにゃんがあーちゃんを自宅に招いていましたが、ワフウフさんは翌日から仕事が始まるため、自宅でゆっくり過ごしていました。すると、あーちゃんから「ワフウフちゃん? 何時ごろに来てくれるの?」と電話がかかってきたので、今日は行かないと伝えると「ええっ!? 誰も来ないの? 私だけ?」と、あーちゃんはとても驚いた様子です。そこでワフウフさんが、2日前に皆で集まったばかりだと言ったところ「……そう?」と、ピンときていないような返事が返ってきました。その時点でなんとなく気付いていましたが、2日後、元日にも会っていたワフウフさんの夫にあーちゃんが深々とお辞儀をしながら新年のあいさつをしている姿を見て、ワフウフさんは皆で集まったことを忘れていると確信しました。皆で楽しい時間を過ごした記憶が残らないことを悲しく思うワフウフさんでしたが、その瞬間を楽しめていたことが大事なのだと気持ちを切り替えることにしました。

 

アニマル柄好きでいてほしかった…

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

寒いと訴えるあーちゃんのため、カイロを持って行ったのですが、あーちゃんは「使い捨て」が理解できないようで、冷たくなっているカイロをずっと持ち続けています。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

冷たくなったカイロを捨てると言うと、抵抗することも……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

先日は、なーにゃんが新しいカイロを袋から出して渡したところ……。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

まだ冷たい状態のカイロを受け取り、「あったか~い!」と喜んでいました。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

「使い捨て」が理解できないだけでなく、「温かい」という感覚も失っているのでは……!?

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

日々変化を見せるあーちゃん。夏ごろはとにかくアニマル柄が好きだったのですが……。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

最近は、アニマル柄を見せると……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

塩対応です。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

アニマル柄好きだった事実を伝えますが……。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

つれない返事です。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

「昔」ではなく、数カ月前のあーちゃんのことなのですが……。ちなみに今は、ベージュ系の淡いトーンの洋服がお好みのようです。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

洋服の趣味が変わったことで困っているのが、最近ひどくなっている食べこぼしによる「シミ」問題。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

施設の洗濯では個別のシミ抜きはお願いできないため、毎回なーにゃんが持ち帰ってシミ抜きをしてくれていますが、これが大変……。アニマル柄好きのままならよかったのに……!

 

 

あーちゃんが寒くて寝られないと訴えてくるので、暖房器具を持ち込めない施設での寒さ対策を考え、カイロで乗り切ることにしたのですが、結局あーちゃんはカイロをまったく使いこなせないことがわかりました。そもそも、布団の中に入れる大きなカイロのことは覚えておらず、私たち姉妹が行くたびに布団に仕込んで帰るしかありません。そして、小さなカイロは使っているときもあるのですが「使い捨て」というのが理解できないようで、冷たくなってもずっと持ち続けています。さらに、まだ温かくなる前のカイロをなーにゃんから受け取って「あったか~い!」と言うこともあり、「使い捨て」がわからないどころか、「温かい」ということもわからなくなっているのかもしれません。

 

日々いろいろな変化を見せるあーちゃん。夏ごろまでは、アニマル柄の洋服を見るたびに「これ、ステキじゃない?」と言っていたのに、最近はアニマル柄を見せると「私、好きじゃないわよ!」と言うように……。以前はアニマル柄ばかり選んでいたと伝えても「そうなの? 私って昔は派手好きだったのね!」と、すっとぼけています。ほんの数カ月前のことなので「昔」というわけでもないのですが……。とにかく今は、ベージュ系の淡いトーンの洋服がお好みのようです。

 

あーちゃんの洋服の趣味が変わったことで、ひとつ困ったことが起きています。それは「シミ」問題。このところ、あーちゃんは食べこぼしがひどく、膝の上に広げているハンカチタオルでも受け止めきれず、洋服に「シミ」ができてしまいます。さすがに施設でお願いしている洗濯では、個別にシミ抜きまではしてくれないため、毎回なーにゃんが持ち帰ってシミ抜きをしてくれています。とはいえ、回数が多くて大変です……。あーちゃんのお気に入りのベージュは、上品でとてもすてきな色なのですが、シミ抜きのことを考えると、今でもアニマル柄好きのままでいてほしかったと思ってしまいます……。

 

--------------

 

日々変わっていくあーちゃんの様子に、「前はこうだったのに」と戸惑うこともあるでしょう。それでも、そのときどきの変化を受け止めながら、無理のない方法を探していくことが大切なのかもしれません。食べこぼしも、「食事を楽しめている証し」と捉えれば、少し見え方が変わりそうです。いつかまたアニマル柄ブームが戻ってくる日を楽しみにしたいですね。

 

 

※本記事は個人の体験談であり、記載されているカイロの使用方法を推奨するものではありません。使用する際は、低温やけどなどに注意し、製品の使用方法や注意事項を確認してください。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

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この記事の著者
著者プロファイル

マンガ家・イラストレーターワフウフ

昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。 2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

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