宿泊研修で置き去りにされて!?
研修当日の朝、僕はのんびりと準備していました。前日、研修の取りまとめ役であるA男から「出発時刻が30分遅くなった」と聞いていたからです。
ところが……集合場所に着くとバスはないどころか、同僚の姿が1人も見当たらないのです!
慌ててA男に「どこにいる!?」と電話すると「30分遅くなったって嘘だよ(笑)」とのこと。さらに「高卒のお前が研修に行っても理解できないだろ。お前は欠席するって言っておいたから!」とばかにしてきたのです。
「は!? 欠席ってもう伝えちゃったの? ふざけるなよ!」と言い返しても、A男から「家でダラダラしてれば? じゃあな〜」と言われ、一方的に電話を切られてしまいました。
知らない間に欠席扱いに
納得できず、僕はすぐ上司に電話しました。すると、研修に同行している上司から「A男から『体調不良で欠席すると本人から連絡があった』と聞いた」と言われたのです。
もちろん、そんな連絡をした覚えはありません。事情を説明すると、上司から「あとでまた詳しく話そう。今日中に合流できそうなら来てほしい」と言われました。
その後、僕は電車やバスを乗り継いで移動。数時間後、なんとか宿泊先へ到着しました。すると、社員たちがちょうど研修を終え、添乗員と共に宿泊先へ到着したところでした。
大勢の中からA男を見つけ、「おい!」と声をかけた僕。するとA男は僕の姿を見て一瞬ギョッとした表情になり、僕の声をかき消すように「やっと来たのかよ! 寝坊してバスに乗り遅れたくせに、よく来られたな」と大声で言ったのです。
僕が言い返そうとした、そのときでした。近くにいた添乗員が「お話中に申し訳ありません。私の認識違いでしたら恐縮なのですが……寝坊というのは、どういうことでしょうか?」と声をかけてきたのです。
添乗員のひと言で嘘が発覚
添乗員は続けて、「今朝、人数を確認した際、A男さんから『体調不良で欠席すると連絡があった』と伺っていたのですが……」と説明しました。
すると上司も険しい表情で「そうだ。俺にも体調不良で欠席すると報告したよな? それなのに今は寝坊したと言った。どういうことだ?」とA男を問い詰めます。周囲がざわつくなか、A男は「いや、それは……」と言葉に詰まるばかり。
その後、上司と僕、A男は別室へ移動。僕が、A男から「出発時刻が30分遅くなった」と嘘を教えられたことを説明すると、A男は「じょ、冗談ですよ!」と慌てています。
そんななか、上司は「冗談で済むと思っているのか? 同じ職場で働く仲間に嫌がらせをして、何のために研修に来たんだ?」と叱責。
A男は「本当に申し訳ございませんでした」と僕と上司に謝罪し、翌日以降の研修にも引き続き参加することになりました。
嫌がらせの代償は…
後日、研修から帰って通常業務に戻ったころ、A男には会社から改めて厳重な注意があったそうです。
ちなみに、研修最終日の帰り、バスに乗り込もうとしていると、あの添乗員の方から「余計なことでしたら申し訳ありませんでした」と声をかけてもらいました。僕は首を横に振り、「いえ。事実を話してくださって助かりました。ありがとうございます」と感謝を伝えました。
もしあの証言がなければ、僕は寝坊して研修に遅れたことにされていたかもしれません。
人を学歴だけで決めつけ、嫌がらせまでしたA男。最後は自分でついた嘘によって、窮地に立たされることになったのでした。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※AI生成画像を使用しています。
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