兄だけでは不安なので、しばらくの間姪を預かってほしいとのことでした。
姪が食事をしないワケ
姪がやってきた初日、私は本の読み聞かせをしたり散歩に出かけたりと、楽しい時間を過ごしていました。キッチンでは、料理が得意な母が夕食を作っています。今日のメニューは、姪のリクエストでオムライス! きっと姪も母の手料理を気に入るはずです。
私と両親、姪が席に座り、夕飯を食べ始めたものの、なぜか姪はうつむいて、いっこうに食べようとしません。
「やっぱりいらない」と言う姪。オムライスは自分でリクエストしたので、きらいではないはず……。元気に遊んでいるので体調が悪いわけでもなさそうです。さらに、「おなかがすいた」と言って、姪は持ってきたお菓子や朝ごはんのために用意していたパンを食べ始めてしまいました。
この状況は翌日も続き、困り果てた私と両親は、姪に事情を聞くことにしました。すると姪は小さな声でこう言うのです。
「おうちのごはんはいつもピーって音がするから……音がしてからじゃないと食べられないって言われたよ」
その言葉が気になった私はすぐに兄に電話し、普段の食事について確認を取りました。すると兄は「そのことなんだけど、実は……」と言って、衝撃的な内容を話し始めました。
衝撃!兄夫婦の食卓
どうやら義姉は、掃除や子どものお世話は得意なのですが、料理がかなり苦手なようです。料理のたびに失敗してしまい、食材を無駄にするので、義姉は手料理を作るのをやめ、レンチンできるおかずや冷凍ご飯を食卓に並べるようにしていたというのです。
この話を聞いて、姪の様子に納得した私と母。せっかくだから、姪にも料理をする楽しさを知ってもらえたら……そう思い、姪と一緒にハンバーグを作ることにしました。
最初は乗り気ではなかった姪でしたが、出来上がったハンバーグを食べると「今までで一番おいしい!」と笑顔に。
「音がしてからでないと、ごはんは食べられない」という誤解は、無事解くことができました。
食育の大切さ
話を聞いた兄夫婦は猛反省! 兄は義姉ばかりに任せず、もっと家事に関わるべきだったと言っていました。
その後、義姉が家に戻ったタイミングで、姪は帰って行きました。しかし、その後母が料理を教えに行くようになりました。義姉は毎回少しずつ料理を学び、今では料理が楽しいようです。
忙しい毎日の中では、冷凍食品や市販のおかずなど便利な食品に頼ることもあります。大切なのは、手作りかどうかではなく、子どもがさまざまな食べ物に触れ、食事を楽しめることなのかもしれません。
今回、姪と一緒に料理をしたことで、「電子レンジの音がしてからでなければ食べられない」という思い込みも解けました。食べ物について話したり、一緒に調理したりすることも、食への興味を広げるひとつのきっかけになりそうですね。
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。