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母乳が出にくい私に義母が「24時間吸わせ続けな!愛情が足りないのよ」母乳外来で義母が撃沈したワケ

これは、私が長男を出産したときの出来事です。慕っていた義母が出産を機に豹変し「育児用ミルクは毒」と責め立て、母乳が出ず悩む私に「私が出したほうが早い」と言い放ちます。翌日、私が母乳外来へ行くことを知った義母は、自分の正しさを証明しようと同行し……。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師関根直子

筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。
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心無い義母の言葉

私のことを実の娘のようにかわいがってくれる義母を、私は実の親のように慕っていました。特に妊娠中、切迫早産気味だった私を気遣い、毎日のように家事を手伝いに来てくれた義母の存在は、何よりの支えでした。しかし、出産が近づくにつれ、義母の言動に違和感を覚えるように。以前は寛容だった義母が、執拗に完全母乳での育児をすすめてくるようになったのです。「育児用ミルクは毒」「愛着障害になる」と、根拠のないネット情報を並べ立てる姿に困惑しながらも、私も母乳で育てたいという思いがあったので、義母の言葉はあまり深く受け止めずに出産の日を迎えました。

 

そして産後1カ月が経ったころ、私は母乳の出が悪くなったことに悩んでいました。何度挑戦してもうまく飲めないようで、息子も寝つけず親子で疲労困ぱい。しかし、意を決して義母に「育児用ミルクを足したほうがいいのか悩んでいる」と相談したところ、義母は血相を変えました。「育児用ミルクなんて絶対にダメよ! 毒なんだから! 出ないのはあなたの努力や愛情が足りないせいよ。泣いても24時間吸わせ続けなさい!」と私を激しく責め立てたのです。さらに「そんなことですぐに育児用ミルクに頼ろうとするなんて、母親としての自覚が足りないわ。私が母乳を出したほうが早いかしらね?」と嫌味まで言われ、心身ともに限界だった私は、自室で泣き崩れてしまいました。

 

 

その夜、夫に話をすると、すぐさま義母に電話をかけ「○○(私)がこんなに真剣に悩んでいるのに、なんで余計に追い詰めるようなことを言うんだよ!」と厳しく抗議してくれたのです。しかし、義母は反省するどころか、「私は正しいことを教えてあげているだけ!」と逆ギレ。すると、夫は「そこまで言うなら、明日病院に一緒に行って、正しさを証明してみろよ!」と、翌日受診予定だった母乳外来に同行するよう義母に言いました。義母は「いいわよ。私が正しいに決まってるわ」と自信満々に返事をしてきて、同行することに。

 

そこで私は、あえて義母の前で「育児用ミルクは、愛着障害の原因になりますか?」と助産師さんに尋ねてみることに。質問を受けた助産師さんはやさしく微笑み、「そんなことはありません。愛着形成で大切なのは、しっかり抱っこして、コミュニケーションを取りながら飲ませてあげることです」と、義母の主張を真っ向から否定してくれました。義母は「でも、ネットでは……」と食い下がっていましたが、助産師さんはかぶせるように「ママのストレスも母乳の出を悪くしますから、ネットの不確かな情報を鵜呑みにして、周りのご家族が追い詰めることなどがないようにしてくださいね」と一喝。義母は顔を真っ赤にしてうつむいていました。

 

 

助産師さんの言葉は、よかれと思って私を責め立てていた義母の胸に、痛烈に突き刺さったようでした。それ以来、義母が完全母乳に固執することはなくなり、私は自分のペースで穏やかに育児に向き合えるようになりました。

 

手軽に情報が得られる時代だからこそ、流れてくる情報の正誤を見極める目が不可欠だと感じています。そして今回のように、周囲がネットの情報を鵜呑みにし、それを押し付けてくるときは、自分一人で戦おうとしないことが大切なのだと学びました。

 

◇ ◇ ◇

 

お義母さまが「育児用ミルクは毒」と言っていましたが、育児用ミルクは国のガイドラインに基づき、母乳に近づけて作られているため、安心して赤ちゃんに与えることができます。母乳には赤ちゃんの免疫をサポートする成分が含まれていて、育児用ミルクには、母乳には少ないビタミンKやビタミンDがバランス良く含まれています。母乳にも育児用ミルクにも、それぞれの良さがあります。どちらかにこだわりすぎず、家庭や親子の状況に合った方法を選べれば良いでしょう。

 

また、愛着形成に大切なのは、授乳中にしっかり抱っこして目を見たり話しかけたりするなど、赤ちゃんとの関わり方だといわれています。「母乳じゃないから愛情がない」ということはありません。母乳で育てるか、育児用ミルクで育てるか、混合で育てるかは人それぞれです。自分の体調や赤ちゃんの成長、家庭の状況に応じて、医師や助産師、保健師とも相談しながら、ママと赤ちゃんにとって無理のない選択をしてくださいね。

 

そして、ストレスや疲労が母乳の出に影響を与える可能性があるともいわれています。今回のように周囲からの心ない言葉や過度なプレッシャーがストレスになることもあります。そんなときは、ひとりで抱え込まず、パートナーや信頼できる人に気持ちを打ち明けたり、母乳外来や助産師に相談してみてくださいね。

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

監修者:関根直子(助産師)

著者:横田りな/30代・主婦。7歳の息子と4歳の娘を育てるママ。夢のマイホームのため節約を始めたところ、意外にも楽しくて、最近では自分で節約レシピを考えるのがマイブーム。

 

作画:ryo

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)

 

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