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部長「契約書を渡せ!」大型契約から外された中卒の私→数週間後、社長「なぜ商談に来なかった?」

仕事で努力を重ねていても、学歴や立場、周囲の思い込みによって正当に評価されず、悔しい思いをすることがあります。今回は、苦労して取った契約を上司に奪われた女性と、仕事上の意見や自作ソフトを同僚に否定された整備士の体験談を紹介します。見下されても誠実さを失わず、自分の仕事に向き合い続けた2人。その姿勢が、思いがけない形で信頼と評価につながっていきました。

 

中卒を見下す部長に契約を奪われて

契約を奪われた女性のイメージ

 

私は大手商社で営業職に就いています。足が棒になるまで取引先を回って新規顧客を獲得するのが使命です。実は私はわが社で唯一の中卒。学歴について肩身の狭い思いもしましたが、とにかく地道に頑張って営業成績もアップ。次第に皆も認めてくれるようになりました。ただ1人を除いては……。

 

うれしい報告のはずが!?

「ただいま戻りました!」

 

この日私は、満面の笑みで帰社。努力のかいあって、大手商社との大型契約をまとめ、正式な締結を控えていることを報告したのです。半年間、毎日地道に通い続け、先方の会社の掃除のおばちゃんとおにぎりを食べる仲にまでなった営業が実ったのでした。

 

先輩たちも「すごいよ!」「表彰もんだよ!」と称賛してくれました。ところが……。そこへ現れたA部長が、嫌みのオンパレード。「中卒のくせに……」と心ない発言をしたのです。

 

もともとこのA部長は、学歴重視の偏屈人間。家庭の事情で中卒だった私のことをいつもターゲットにしていました。しかしこの日は、嫌みだけでは済みませんでした。

 

「契約書を渡せ! 今後、締結までの流れは部長の俺がやる! 中卒は引っ込んでいろ」と言いだしました。

 

こうして、この件からすべて外されてしまった私。その後正式に締結される予定となっていた契約の最終商談場所や日時はすべて知らされないままとなったのです。

 

 

数週間後、社長から怒りの電話

契約を奪われた悔しさを抱えて、私は家に帰って泣きながら母にすがりました。

 

「お母さん、聞いて……」と泣く私に母は、「学歴で人ははかれないよ! あんたは今まで誠実に頑張ってきたんだから、これからもそのやり方を貫けばいい!」と励ましてくれました。

 

こうして数週間後。他の会社への営業活動を続けていた私のもとに、社長から怒りの電話がかかってきました。

 

「君、なぜあの大型取引の商談に来なかった? 契約はオジャンだぞ!」

 

私はビックリ仰天。「あの件は、A部長から手を引けと言われて……」と、事のてん末を説明すると、社長もビックリ。「とにかく急いで会社に戻ってきてくれ」と告げられました。

 

こうして帰社したところ……。なんとそこには、契約を交わすはずだった相手方の会社のB社長がいらしていたのです。

 

真面目に頑張れば報われる!

B社長は、「私は君が担当だから契約しようと思ったんだ」と明言。さらに驚いたことに、今日の契約締結日までの間にA部長が勝手に書類を改ざんし、私が苦労して相手方と決めていた条件などがすべて偏ったものになっていたというのです。

 

おまけにA部長は、B社長が怒りをあらわにしたとたん、「本来の担当女性社員が無理だと泣きついてきて、仕事を放棄。だから中卒はダメなんだ」と根も葉もない話で責任を転嫁したようです。そこでわが社の社長が慌てて私に電話をかけてきた……というわけ。

 

さらに「君は、わが社の掃除のおばちゃんと仲良くしているね? 実は彼女、私の母なんだよ」というB社長の言葉に私は目が点になりました。「母は、清掃をする年寄りとも気さくに話をする君の人柄がえらく気に入ってね」と笑顔になってくれました。

 

一方、わが社の社長はその場にA部長も呼び出しました。

 

「部下の功績を奪い、勝手に書類を改ざんし、挙句にその部下のせいにするなどありえない!」

 

ときつく叱ったのです。

 

その後、A部長は平社員に降格。一方の私は、B社長のおかげで最終商談を仕切り直し。大型契約も無事締結でき、社内で表彰され、昇格もしてもらいました。これからも私は、学歴を恥じることなく、いろいろな人たちと信頼関係を築きながら成長していければと思います。

 

--------------

 

人と人とがつながる社会では、学歴や肩書きより中身が大切なのかもしれません。コツコツと積み重ねてきた努力が、思わぬところで評価につながることもあるのですね。

 

 

意見を否定された整備士が助けた人物

田舎道で車の故障で困っていた方を助けた男性のイメージ

 

私は自動車整備工場で働いており、日々の点検では自作の診断ソフトを補助的に使っています。ある日、取引先メーカーの新車について改善点の提案をしたところ、同じメーカーを担当している同僚のBさんが不機嫌になり、私の意見やソフトを否定されてしまいました。落ち込んだ気持ちのまま帰宅していたところ、道路脇で困り顔の高齢男性を見かけたのです。

 

道端で出会った困り事

男性の車はボンネットからうっすらと白い煙が出ており、明らかにトラブルの様子でした。私はすぐに声をかけ、持っていた自作ソフトで原因を一緒に確認しました。

 

「この車、長く大切に乗られてきたんですね」と伝えると、男性は少し驚いたように私を見つめ、「整備士さんか」と尋ねてきました。

 

工場までお連れして状況を説明し、「時間はかかりますが必ず直します」とお伝えすると、男性は丁寧に頭を下げ、提示した見積もり額を見て「こんなに良心的でいいのか」と感心している様子でした。その姿に、私も自然と気持ちが和らいだのを覚えています。

 

 

翌日の工場で起きた騒動

翌日、工場へ出勤すると、Bさんが工場長に「納期が遅れているのは彼のせいだ」と強く訴えていました。工場長は冷静に「原因を一緒に確認しよう」と諭してくれましたが、空気はぴりついていました。

 

そこへ、取引先メーカー側の担当秘書だという女性が来訪しました。彼女は「安全性も品質も大切です」と落ち着いた声で話し、場の空気が少し変わりました。

 

Bさんが強い口調で反論しようとしたところ、その女性は名乗りました。

 

「昨日こちらの整備士さんに助けていただいた高齢の方は、私の祖父です」

 

一瞬、場の全員が驚きました。

 

明かされた事実と担当変更

女性によると、その高齢男性は前夜、私の対応をとても喜んでおり、「整備士として信頼できる」と話していたとのことでした。さらに、高齢男性から車の修理状況を改めて確認したいとの依頼があり、メーカーとの打ち合わせが進む流れになりました。

 

工場長は状況を踏まえ、「担当を見直そう。メーカー対応は彼に任せる」と判断。Bさんには別の業務が割り振られることになりました。

 

私は思いがけない評価に驚きつつ、身が引き締まる思いでした。

 

--------------

 

今回の出来事を通じて、日々の業務姿勢やお客さまへの向き合い方を正しく評価してくださる方がいるのだと実感しました。自分の取り組みが誰かの役に立ち、その結果として信頼を得られることは、整備士として大きな励みになりました。今後も、一台一台に誠実に向き合っていこうと強く思っています。

 

まとめ

学歴や肩書き、周囲からの評価だけで、その人の実力や人柄まで決めつけることはできません。今回の2人は、理不尽な扱いや否定的な言葉に傷つきながらも、目の前の仕事や相手に誠実に向き合い続けました。その誠実な姿勢を見ていた人がいたからこそ、後になって正当な評価や新たな信頼につながったのでしょう。

 

すぐに結果が出ないときでも、自分まで相手の価値観に合わせてしまわず、自分なりに大切にしてきた姿勢を守ることの大切さを感じさせられますね。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

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ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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