元カノの結婚式へ
学生時代からの友人・A美が結婚することになり、僕は披露宴に招待されました。
A美とは以前付き合っていましたが、別れてから何年も経っています。新郎のB川も学生時代の知人だったため、僕は純粋にふたりを祝うつもりで会場へ向かいました。
披露宴が始まる前、A美から「久しぶり! 来てくれてありがとう」と声をかけられ、僕も「結婚おめでとう」と返しました。
席には学生時代の友人たちが集まっており、披露宴は和やかにスタート。僕も料理を楽しみながら、久しぶりに会った友人たちと思い出話に花を咲かせていました。
新郎からまさかのひと言
披露宴が進み、お酒も入ったころ、新郎のB川が「楽しんでる?」と僕たちのテーブルにやって来ました。
最初は普通に話していたのですが、突然、B川がニヤニヤしながら「元カノの結婚式に来るってどんな気分?」と絡んできたのです。驚いた僕はすぐに返答できず、周囲の友人たちも言葉を失っています。
「もう昔の話だろ? 今日は祝いに来たのに、なんだよそれ」と笑って流そうとしましたが、B川は「ホントかよ? 俺だったら元カノの結婚式なんて恥ずかしくて来られねえけどな」とやめません。
友人が「おい、やめろよ」と止めても、B川は「冗談だって」と笑うばかり。さらに近くの席にも聞こえるような声で、「こいつ、昔A美と付き合ってたんですよ」と言い出したのです。
さすがにこれ以上は付き合えません。祝いの席で言い争うのも嫌だったため、僕は「悪いけど帰るよ」と、静かに席を立ちました。
友人たちが次々と…
すると、隣に座っていた友人が「私も帰る。招待した相手をみんなの前で笑いものにするのは違うでしょ」と言って、立ち上がったのです。
さらに別の友人も「俺も。さすがに見ていて気分悪いわ」と続きます。隣のテーブルで一部始終を見ていた友人たちも、「こんな結婚式になるなんて」とB川に冷たい視線を向け、次々と席を立ちました。
焦ったのか、「ちょっと待てよ! 披露宴の途中だぞ!」と声を上げるB川。友人のひとりが「だったら最初からこんなことするなよ」と怒りをぶつけると、騒ぎに気づいたA美が「何があったの?」とやって来ました。
事情を知ったA美は顔色を変え、B川に「ありえない! 何してるのよ!」と激怒。
「ごめんね」と謝るA美に、僕は「今日はおめでとう。大丈夫だから気にしないで」と伝え、友人たちと会場を後にしました。
後日届いた謝罪
数日後、A美から「本当にごめんなさい。あんなことになるなんて思ってなかった」と連絡が。
A美によると、B川は以前から僕のことを妙に意識していたのだそう。A美が僕を結婚式に招待したことも気に入らず、お酒の勢いもあって、あんな態度を取ってしまったようです。僕は「A美が謝ることじゃないよ」と返しました。
その後、B川は何人かの友人と疎遠になったと聞きました。
嫌な思いをした結婚式でしたが、僕のために声を上げてくれた友人たちの存在を、とても心強く感じた一件でもありました。勝手な対抗心から誰かを見下すような言動をすれば、周囲からの信頼を失ってしまうのだと感じた出来事です。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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