41歳・独身(実は死別)・子なしの私が、子宮筋腫と卵巣のう腫のため開腹手術で子宮全摘することになるまでのお話をお伝えしたいと思います。
2019年6月に「子宮筋腫」と「卵巣のう腫」が見つかり、2019年9月開腹手術をすることになりました。
どこか体がおかしいかもしれない……と思い始めてから、婦人科に行ったのは、最初の症状が出てから8カ月が経過したころでした。
そこで「子宮筋腫」「子宮ポリープ」「子宮内膜症」と診断され、手術で治療することを決断。手術可能な病院へ行くことになったのでした。
人生初のMRIの結果、子宮の状態は…
当初、病院2軒分の超音波検査で、子宮筋腫・子宮ポリープ・子宮内膜症があるという診断でしたが、MRIを撮影した結果、卵巣が腫れていることがわかりました。
卵巣は通常であれば2cmほどの大きさらしいのですが、私の左の卵巣は6cmになっていました。
子宮筋腫は6cmのものが1つ、1〜2cmのものが3つの計4つ。他に子宮ポリープと、子宮内膜症も。さらに腹水が少し溜まっているということもあり、子宮筋腫と卵巣のう腫の両方の手術をすることとなりました。
子宮筋腫は大きさだけでなく、できる場所や種類によって症状が変わってきます。1cmでも生理痛がひどくなる場合もあれば、10cmなのに何も症状がない人もいます。
子宮筋腫の手術療法について
筋腫核出術
妊娠を希望する場合など、子宮を温存させるために、子宮にできた筋腫のみを取り除きます。
デメリットは、子宮筋腫が再発する場合もあるということ。
単純子宮全摘術
子宮筋腫が大きい場合、妊娠を望まない場合、悪性の疑いがある場合には子宮を全摘出します。子宮がなくなるため、生理がなくなり、子宮がんになる可能性もなくなります。
デメリットは、妊娠することができなくなること、子宮がないことで喪失感などから落ち込む場合があることなどです。
私が子宮全摘を選んだ理由
誰の子どもでも欲しいわけではない
実は私は今は独身ですが、以前、結婚していました。結婚したのが28歳で、配偶者が亡くなったのが31歳になります。
配偶者が生きていたころ、子どもが欲しかったのですが、妊娠することはできませんでした。配偶者が亡くなってからも、亡くなった配偶者よりも好きだと思える人に出会うことがなかったため、子どもが欲しいと思うことがありませんでした。
「早く再婚して子どもを産んで」「子どもを産んで育てるのが女の幸せ」そんなことを職場などでたくさんの人に言われてきましたが、誰の子どもでも欲しいわけではありません。私は配偶者との子どもが欲しかったのですが、もうその機会はありません。
経済的・身体的負担
これから出会う可能性があるのでは?という人もいますが、41歳の今の段階で出会い、結婚。順調に妊娠して出産したとして、最短で43歳になります。
子どもが成人するころには63歳、4年生の大学を卒業するころには65歳になります。
次にどんな配偶者と出会うかはわかりませんが、もしまた先に亡くなってしまった場合、離婚してしまった場合などを考えると、自分ひとりで子どもを育てる能力があるかが問題になります。
子どもは産んでかわいがって終わりではありません。ちゃんと愛情を持って育て、本人が望むような教育や進路を選択させてあげる必要があります。
「お金がなければ奨学金を」という人もいますが、私自身が奨学金を借りて返済した経験があるため、その選択を自分の子どもにさせることはしたくありません。両親を頼れる環境の人はいいのですが、私にはそれがありません。
子どもを育てるための体力、経済的な問題から、これからの人生で子どもを持つことはないという考えにたどり着いてしまいました。ないものを嘆いても仕方がありませんので、自分でなんとか取捨選択していきたいと思います。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師REIKO