少しずつ悪化した頭痛
ある夏のことです。日中、いつも通り会社でデスクワークをしていると、少しずつ頭が痛み始めました。
夕方に帰宅して市販の痛み止めを飲んだものの、まったく効かず、時間がたつにつれて頭痛はさらにひどくなっていきました。熱はありませんでしたが、夜には起き上がれないほどの激しい頭痛と嘔吐に襲われ、自分ではどうすることもできず、夫に頼んで車で夜間診療をしている病院へ向かいました。
病院で救ってくれた若い医師
しかし、受診した病院では「当直医が小児科医のため対応できない」と説明され、診てもらえませんでした。
意識がもうろうとする中、病院の駐車場で途方に暮れていると、その病院でアルバイトを終えた2人の若い医師が声を掛けてくれました。脈拍を確認し、自動販売機で購入した冷たい水の容器を両脇に当てるなど、親身に対応してくださいました。
さらに救急車を呼び、救急隊への引き継ぎまでしてくださいました。搬送先はなかなか決まりませんでしたが、しばらくして地元の大きな病院が受け入れてくれることになり、無事に搬送されました。
搬送先での診断は
搬送先では次々と救急患者が運ばれ、処置室は患者で埋まっていました。診察を受けると、医師からは「軽い熱中症」との説明を受けました。吐き気止めと水分補給のための点滴を受け、その日の治療は終了しました。
夜間に受診し、診療費がかなり高額だったことも印象に残りました。8月の猛暑が続く中、ニュースでよく目にしていた熱中症によって、自分が救急搬送されるとは思ってもいませんでした。
まとめ
今回の経験を通して、室内でのデスクワークが中心でも、熱中症になることがあるのだと気付きました。それ以来、夏の暑さを甘く考えず、仕事中も水分補給や体調の変化に気を配るようになりました。あの日助けてくださった2人の若い医師や医療従事者の皆さんへの感謝は、今でも心に残っています。
医師による解説:激しい頭痛と嘔吐は救急受診の目安
熱中症は屋内でも起こり、頭痛や嘔吐が現れることがあります。意識がもうろうとする場合は重症化の可能性があるため、早急な対応が必要です。
室内でも起こり得る熱中症に注意
熱中症は炎天下だけでなく、高温多湿な室内でも起こります。デスクワーク中でも、水分不足や室温などの条件が重なると発症する可能性があります。また、測った体温が高くなくても、熱中症を否定することはできません。
頭痛と嘔吐があれば早めに医療機関へ
熱中症の重症度分類では、頭痛や嘔吐は医療機関での診療が必要なⅡ度(中等症)の症状です。意識がもうろうとする、自力で水分を飲めない、症状が改善しないといった場合は、ためらわず救急車を呼びましょう。
激しい頭痛ではほかの病気も考慮
激しい頭痛や嘔吐、意識状態の悪化は、くも膜下出血など熱中症以外の重い病気でも起こります。「暑い時期だから熱中症だろう」と自己判断せず、速やかに医療機関を受診することが大切です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
著者:小島香苗/40代女性・パート
イラスト:ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年9月)
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