育休を取得し、全力で支えてくれた夫
夫は育児を全力で支えたいという思いから、1年間の育休を取得しました。もともと家事には積極的でしたが、息子が生まれてからはさらに頼もしくなり、私の体調を気づかいながら、「全部俺がやるから」とほとんどの家事を担い、育児にも積極的に取り組んでくれました。
明るかった夫に起きた異変
息子が生後1カ月を迎えるころ、夫の様子が少しずつ変わり始めました。もともとは明るくユーモアのある人だったのに、日に日に元気がなくなり、表情も暗くなっていったのです。
話を聞くと、「何でも完璧にやらなければ」と自分を追い込み、心身ともに疲れ切っていたことがわかりました。その後、夫は医療機関を受診し、うつ病と診断されました。
私は後になって、父親にもパートナーの出産後に抑うつ症状が現れることがあり、「父親の産後うつ」と呼ばれることがあると知りました。
夫婦で支え合う育児へ
振り返ると、私自身も産後でイライラしていた時期だったため、夫にきつい言い方をしてしまっていたのかもしれません。
夫婦でしっかり話し合い、お互いに無理をしすぎないことを約束しました。今では声を掛け合いながら、それぞれができることを担い、家族みんなが笑顔で過ごせるよう心がけています。
まとめ
今回の経験から、家事や育児を多く担っていることと、心に余裕があることは別なのだと気付きました。今は、目に見える分担だけでなく、互いの表情や言葉の変化にも目を向けることを大切にしています。
医師による解説:父親にも起こり得る産後の心の不調
産後は母親だけでなく、父親にも生活の変化や睡眠不足、育児への責任感などが重なり、抑うつ症状が現れることがあります。早めに変化に気付き、休息や相談につなげることが大切です。
父親にも見られる産後うつの特徴
父親にも、パートナーの妊娠中から出産後にかけて、気分の落ち込みや意欲低下、強い疲労感、不眠、いら立ちなどが現れることがあり、「父親の産後うつ」と呼ばれることがあります。原因は一つではなく、睡眠不足や生活の変化、育児への不安、仕事の負担、周囲の支援不足などが複合的に関係します。
異変が続くときに考えたい受診の目安
気分の落ち込みや興味・喜びの低下などが2週間以上続く、家事や育児、仕事に支障が出る、眠れない、食べられないといった場合は、精神科や心療内科への相談を検討します。「消えたい」「自分を傷つけたい」と訴える場合は、速やかな受診が必要です。
完璧を目指さず頼れる先を増やす
家事や育児をひとりで完璧に担おうとすると、負担を抱え込んでしまうことがあります。夫婦で体調や睡眠の状態を確認し、役割を固定し過ぎず、家族や自治体の相談窓口、家事・育児支援なども頼れる体制を整えることが大切です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:松澤美愛先生(神谷町カリスメンタルクリニック院長)
著者:斎藤ひかる/40代女性・教員
イラスト:はせがわじゅん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年9月)
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