夫が胸の苦しみを訴えて救急搬送
33年の結婚生活で救急車を呼んだのは、次男が目をけがしたときと夫が苦しそうに倒れたときだけです。夫の家系はもともと心臓病が多い家系で、夫の母親は50歳のときに脳梗塞で倒れ、それから左半身不随になっています。そして、彼自身も若いころから高血圧の薬を飲んでいました。
ある朝、仕事に出かけようとしていた夫が、急に苦しみ始めたのです。「胸が締め付けられるようだ」と言って倒れてしまいました。これは尋常ではないと感じ、すぐに119に電話して救急車を呼びました。
病院に搬送されて1時間ほど応急処置をし、ICUに移されました。新型コロナが蔓延している時期で、付き添っていた私も問診され、ICUに行くことができたのは搬送から2時間後のこと。
意識はありましたが、「暑い、寒い」と繰り返しつぶやいていたような気がします。10分もしないうちに面会は終わり、必要なものを売店でそろえ、そのまま帰宅させられました。
心不全と診断される
夫の故郷は雪国で、隣近所の皆さんはお酒が大好きで塩辛い食べ物も大好きな人たち。私はあまり塩辛い食べ物が好きではないので、常日ごろから醤油をかけ過ぎないようにとか、味も薄めに料理を作るほうです。
しかし夫は、私の作った料理が「味がない」と言っては醤油をたっぷりかけてしまうし、お酒も寝る直前まで飲んでいるという悪い習慣が身に付いていました。「いつかこの人倒れるかも」と思っていたのですが、実際にその日がやってきました。
いつも喧嘩ばかりしている夫婦なので、そのときは「早く死んじまえ!」と心の中で思っていたのですが、いざこうなってしまうと涙があふれてくるのが不思議でした。入院中は面会もままならない状況でしたが、途中経過を伝える先生からの連絡があり、2週間ほどで退院できるということでひと安心。
夫は「心不全」と診断されました。医師からは、塩分のとり過ぎなどが影響して体内に水分がたまり、心臓に負担がかかっている状態だと説明を受けました。そのため、顔もむくんでパンパンに腫れ上がっていたのです。
まず、食生活の改善が大切だと言われ、ネットで調べると、心不全では塩分のとり過ぎを避けることが大切だと知りました。夫は高血圧もあるため、食塩摂取量1日6g未満を目安に、減塩を意識することにしました。
塩分1日6gで野菜中心のメニューに改善
退院してからの節制生活が始まりました。まず、0.1g単位のスケールを購入。今までなら肉や魚が中心のメニューでしたが、野菜中心にするため、何種類もの野菜を購入しました。
肝心のメニューは、病人食をメインに紹介しているサイトに、月額料金が課金されるプランで会員登録をしました。バラエティに富んだメニューがあり、しかも短時間でできる手軽さです。
最初はあまりの薄味に、私も物足りなさを感じましたが、慣れてくると外食の料理がいかに塩分豊富だったかを実感しました。塩を使わなくても、酢やカレー粉などを使って味わい深い料理ができることも学びました。
夫も慣れるまで大変でしたが、あのときの苦しさがよほど身に染みたのでしょう。この食生活になってから醤油をかけることもなくなりました。また、85kgあった体重が、今では8㎏減少して77㎏になり、検査でも良い数値が出ています。
実は私も中性脂肪値が400mg/dL以上あったのが、今は200mg/dLまでに下がっています。若いときは少々の無理も体が調整してくれましたが、50歳を超えた今は素朴な食事がとても体に良いことを実感しています。
まとめ
普段から喧嘩ばかりしている夫婦ですが、いざ倒れてしまうと悲しいものだと思い知らされました。幸いにも命を取りとめた現在、私にできることは食事に気を付けることぐらいです。
夫婦共々体質改善をするために、夫の退院後、減塩食に没頭。子どもたちからは「頑張り過ぎると長続きしないよ」と言われましたが、お互いの健康のため! と毎日孤軍奮闘しています。
いつまで続くのかわかりませんが、健康食のメニューも増えて楽しくなってきたところ。さらに、結果が出ているので、やる気はいまだに持続しています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)
著者:島崎 じゅんこ/50代女性・主婦。結婚した当初から建築関係の会社を営み、2人の男の子と1人の女の子を授かる。45歳で子宮筋腫から子宮と卵巣を全摘、その後更年期が始まることに。体調の変化に四苦八苦しながらも、夫との2人暮らしを満喫している。趣味はおいしいものを食べて海外ドラマを見ること。
イラスト:おんたま
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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