地元に戻って衝撃の再会
大学を卒業し、仕事の兼ね合いで地元へ戻ってきた僕は、しばらく姉と姪と3人で暮らすことになりました。僕の職場が姪の保育園から近かったこともあり、姉があらかじめ園に伝えたうえで、毎朝、姪を送っていくのが僕の役目になったのです。
その日もいつものように「おはようございます」と保育園の入口で声をかけました。すると「おはようございます! 今日もよろしくお願いします」と返してくれた保育士の顔を見て……僕は驚きました。
そこにいたのは、なんと高校の同級生であり、かつて思いを寄せていたAだったのです。数年ぶりに顔を合わせた瞬間、僕の胸は高鳴り、心の底からうれしさがこみ上げてきました。しかし、目の前のAはなぜか複雑そうで、どこかよそよそしい表情を浮かべていました。
「いつの間に結婚してたの?」まさかの勘違い
Aは、口を震わせながら「いつの間に、結婚してたの…?」と動揺を隠せない様子で呟きました。
僕が「え?」と聞き返す間もなく、Aは姪を連れて保育園の奥へ。せっかく久しぶりに会えたというのに、なぜあんな態度を取られたのか、僕にはまったくわかりませんでした。
その日の夕方、姉が姪を迎えにいったときのこと。
対応したAが姉に「今朝は旦那さんが送ってきてくれたんですね」と声をかけたそう。すると、姉は驚きながら、「旦那じゃないですよ。あれは私の弟です」と返答したとのことでした。
そこでAは初めて、僕が姪の父親ではなく、姉の弟だと知ったよう。どうやらAは、僕がすでに結婚して子どもまでいると、完全に勘違いしていたのでした。
翌朝、僕が姪を保育園へ送っていくと、Aはすぐに僕のところへやってきました。「昨日はごめん。勝手に勘違いして、変な態度を取っちゃって…」とまっすぐ謝ってくれた彼女。誤解が解けてホッとしたような表情を見せる彼女を見て、僕の中で止まっていた時間が、再び動き始めたような気がしました。
あの日の約束の続きへ
誤解が解けたことをきっかけに、僕たちは改めてゆっくり話をすることになりました。学生時代の思い出や、離れていた間にどんな生活を送っていたのか。積もる話をする中で、僕は思い切って尋ねました。
「あのときの約束、覚えてる? 20代前半で~っていう…」
すると、Aは少し照れくさそうに笑いながら「覚えてる」と答えたのです。
学生時代に交わしたあいまいな約束を、Aはずっと覚えていてくれたのです。そして僕は、あのとき遠距離になることを恐れて、きちんと「好きだ」と伝えられなかったことをずっと後悔していました。
今度こそ後悔したくないと思った僕は、Aのことを食事に誘いました。Aには幸い恋人もおらず……。彼女は「もちろん、行こう」とうれしそうに言ってくれました。
すれ違いを超えて結ばれた結末
僕たちは食事をしたり、出かけたりして再び仲を深めていきました。そして、僕から告白をしてお付き合いをすることに。
付き合い始めてからは仕事が忙しく、なかなかデートの時間がとれないときもありました。すれ違いに不安を覚えることもありましたが、高校卒業時と同じことは繰り返したくないという気持ちが強く……。なにか不安があるたびに話し合いをしながら、関係を深めていきました。
勘違いから始まった再会でしたが、そのおかげで僕は、ずっと心残りだったAとの関係をもう一度動かすことができました。高校のころに伝えられなかった気持ちを、今度こそきちんと伝えられたことをうれしく思っています。これからもすれ違いをそのままにせず、気持ちを伝え合いながら、彼女との関係を大切にしていきたいです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!