臨月の私に席を譲れと罵倒
ところが、駅をいくつか過ぎるうちに、車内は少しずつ混雑してきました。 すると、近くにいた老人が私を見て「若者は立つべきだろう」と叱責。私は臨月でおなかもかなり大きく、貧血の症状も出やすい時期だったため、立つべきか迷いました。すると、その老人は「体格のいい女だから、立つのも余裕だろ」と、私の体型についてまで言ってきたのです。私はこれ以上何か言われるのも嫌でしたし、周囲の視線も気になって悲しくなったため、仕方なく席を譲りました。
その様子を見ていた男子学生たちが「この人、妊婦さんだよ」「おっさん、マタニティマーク知らないの?」「おっさんのほうが元気そうじゃん」と口々に言ってくれました。
それを聞いた老人は恥ずかしくなったのか、何も言わず隣の車両へ移っていきました。私は学生たちの言葉に救われ、心が温かくなりお礼を伝えました。
◇ ◇ ◇
公共交通機関では、席を譲ることが思いやりにつながります。しかし、座っている人にも体調や妊娠など、外からは分からない事情があります。相手の状況を確認せず「若者だから」「元気そうだから」と決めつけるのではなく、まずは相手を思いやる気持ちを持って接することが大切だと感じた出来事でした。
著者:山田あい/30代女性・会社員/30代会社員・2歳の息子を育てる母・趣味はパンお菓子作りで勉強中。
イラスト:miyuka
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年10月)
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