結婚式の朝、妹から突然の連絡が
結婚式当日の朝。出かける準備をしていた僕のもとに、妹から突然「今日は来ないでほしい」とLINEが届きました。
すぐに「どうしたの?」と返信すると、「理由はあとで話すから今は何も聞かないで」と返ってきたのです。何かあったのではと心配になり、電話をかけたものの、妹は出ません。すると今度は「電話もしないでほしい」とLINEがきたのです。
何か事情があるのかもしれないと思い、僕はモヤモヤしながらも無理に問い詰めず、「わかった」と返しました。
とはいえ、どうして急にそんなことを言われたのか、まったく心当たりがありません。落ち着かない気持ちのまま自宅で過ごしていると、約3時間後、僕のスマホに妹から何度も着信が入ったのです。
電話に出るなり、妹は「お兄ちゃん、今どこ!? どうして来ないの!?」と慌てた様子。驚いて「え? お前が来ないでほしいって言ったんだろ?」と答えると、妹は「私、そんなこと言ってないよ!」と言うのです。
送ったのは妹ではなく…
話がかみ合わず、僕は朝に届いたLINEの画面をスクリーンショットにして妹へ送りました。すると送信時刻を確認した妹は「……この時間、私、シャワーを浴びてた」とつぶやきました。
そのとき、妹のスマホはリビングに置いたままだったそうです。さらに、妹が自分のLINEを確認すると、なぜか僕のアカウントがブロックされており、僕に送られてきたはずの「今日は来ないで」というメッセージも妹側のトーク画面には残っていなかったそう。
そして、その時間に妹のスマホへ触れることができた人物はひとりだけ。婚約者のA也くんでした。
妹が問い詰めると、A也くんは最初こそ「知らない」「何かの間違いじゃないか」と否定。しかし、僕のスマホには妹のアカウントから送られてきたメッセージが残っています。逃げ切れないと悟ったのか、やがてA也くんは自分が送ったことを認めました。
A也くんが暴走した理由
A也くんは以前から、僕と妹の仲の良さを快く思っていなかったそう。妹がたまに僕へ相談したり、家族の話題で僕の名前を出したりするだけでも、A也くんは面白くなかったようです。
そして結婚式当日の朝、その感情を抑えきれなくなったA也くんは、妹のスマホを使って僕に「来ないでほしい」と送信。その後、僕からの連絡が妹に届かないようブロックし、僕との一連のやり取りも削除したというのです。
A也くんは「せっかくの結婚式で、お兄さんの顔を見て嫌な気分になりたくなかった」「式さえ始まってしまえば、あとでバレてもどうにかなると思った」と話したそうです。
それを聞いた妹は、「結婚式が始まれば、私がもう後戻りできないと思ったの? そんな人と結婚式なんて挙げたくない!」とA也くんに告げました。
結婚式は中止に
挙式まであまり時間は残されていませんでしたが、妹は両家の家族や式場スタッフと相談し、結婚式を中止することに。すでに会場へ向かっていた人もいたため、家族たちも協力し、参列予定だった人たちへ急いで中止の連絡を入れました。
僕も事情を聞いてすぐに式場へ向かいました。その日、妹はかなり動揺していましたが、後日、冷静になった状態であらためてA也くんと話し合った末、婚約を解消することになったそうです。
「まさか結婚式の日にこんなことになるなんて思わなかった。でも、結婚してからもっとひどいことをされる前にわかってよかった」と話す妹。僕もそう思う一方、僕との関係がきっかけでこんな展開になったことには、複雑な思いも残りました。
妹は「A也くんが思い詰める前に相談してくれていたらよかったのに」とも話していました。相手への不満があるなら抱え込まず、結婚式を迎える前に2人で話し合うべきだったのかもしれません。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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