義母と義弟の嫌がらせ
元々、顔合わせのときから義母と義弟は僕のことを良く思っていなかったよう。妻や義弟ほど有名な大学を出ていない僕のことを、見下しているように感じたこともありました。
しばらくして、妻との間に子どもが生まれました。子どもを連れて義実家へ行くと……生まれたばかりのわが子を見て、義母や義弟は「旦那似じゃん、最悪だわ」と心ない言葉を平気で投げつけてきました。その態度は、次第にエスカレートしていきました。
妻は家族の態度に傷つき、僕も我慢の限界でしたが、妻や子どものためにも、余計な揉め事は避けようと、何とか穏便にやり過ごせないかと考えていました。
親戚の集まりを拒絶される
僕は建設関係の会社で役員を務めていました。ただ、義母たちには「建設関係の会社で働いている」としか伝えておらず、詳しい役職について話す機会はありませんでした。
そんなある日、妻の親族で毎年恒例のバーベキューが開かれることになり、ほかの親族から僕たち家族にも声をかけてもらいました。僕も家族の一員として親睦を深められればと思っていたのですが、それを知った義母と義弟は露骨に嫌そうな顔をしたのです。
そして義弟は、僕に向かってこう言いました。「日雇いの底辺婿なんて恥ずかしいから、親族の集まりには来ないで(笑)」
突然の言葉に驚いていると、どうやら以前、僕が工事現場を訪れている姿を義弟が見かけていたことが判明。それを見て、「建設会社で働いているなんて嘘で、本当は日雇いだ」と勝手に思い込んでいたようです。
僕は役員として現場の状況や安全管理を把握するため、作業着やヘルメット姿で自ら現場を視察することもありました。それを見ただけで決めつけ、人前で恥をかかせようとする義弟の態度に、さすがの僕も怒りを抑えられなくなりかけていました。
妻の一言で真相が明らかに
すると、隣で話を聞いていた妻が、冷ややかな目を義母と義弟に向けました。
「いや……彼は建設会社の役員だけど?」
その言葉を聞いた瞬間、義母と義弟は「えっ……!?」と目を見開き、みるみる顔色を変えていきました。僕も、黙って彼らに名刺を渡しました。自分たちがバカにしていた僕が会社役員だと知った途端、義母は慌てて、「この子、昔から思い込みが激しくて……。私はそんなふうに思ってなかったよ」と言い訳を始めました。
さらに、義弟まで「いや、ちゃんとした仕事をしてるなら最初から言ってくださいよ。勘違いするじゃないですか」とまるでこちらに非があるかのような口ぶりで取り繕い始めたのです。
ついさっきまで僕を見下していたとは思えないほどの態度の変わりように、僕はあきれるばかりでした。妻もそんな2人を見て、完全に愛想を尽かした様子でした。
僕たちの決意
その後、妻と今後についてしっかり話し合いました。妻は「これ以上、あなたや子どもが傷つけられるのは嫌」と言い、義母や義弟とは距離を置くことを決意。必要最低限の連絡だけにとどめ、親族の集まりにも無理に参加しないことにしました。
それからは、義実家の心ない言葉に振り回されることもなくなり、妻と子どもの3人で穏やかに暮らしています。
肩書を知った途端に態度を変えた義母と義弟の姿を見て、人を職業や立場だけで判断することの愚かさを改めて感じました。大切なのは、肩書や収入ではなく、その人自身を見て尊重すること。これからも、わが子には人を見下すのではなく、相手を思いやれる人に育ってほしいと思っています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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