私の娘が生後5カ月を過ぎたころ、離乳食をスタートさせました。まずはおかゆを中心にあげていましたが、離乳食の本には初期からパンがゆもあげられると書いてあり、生後6カ月ころから挑戦。しかし市販の食パンには、バターや塩、そして添加物が含まれていることに気づき、「ホームベーカリーで無添加の食パンを手作りしちゃおう」と思いつきました。
無添加の食パンづくり
私が購入したのは、パナソニックの「1斤タイプ ホームベーカリー SD-MT1」。炊飯器に似ていて、ボタンを押したらできあがるのを待つだけなのでとてもラクちんです。この型式はインターネットで32,000円(税込み)で購入しました。現在は生産終了となっていますが、同タイプの新機種が販売されているようです。
材料を入れてスイッチを押すだけで、2時間後には食パンのできあがり。娘が生後6カ月のときには、まだ牛乳やスキムミルクを使った食材はあげておらず、卵も卵黄だけしかあげていませんでした。
そのため最初の食パンは、小麦粉と水とドライイーストだけを使ってみました。私自身が食べると味気がなかったですが、にんじんやかぼちゃなどの甘みのある野菜と混ぜてあげたら、娘はよく食べてくれました。その後、アレルギーの心配もあるので1種類ずつ、スキムミルク、卵、牛乳、オリーブオイルと使える材料を増やしていきました。
手づかみ食べの練習にも大活躍
生後10カ月ころから、離乳食に手を伸ばすようになった娘。そろそろ手づかみ食べの練習をさせてあげようかなと思ったときにも、ホームベーカリーで作る食パンが手頃だと感じました。食パンを手づかみしやすい大きさに切り、好きなだけグチャグチャと手で遊ばせ、遊び食べを見守りました。
娘の場合はすぐ口には運びませんでしたが、手で感触を楽しませるにはとてもよかったと思います。食べないまま終わってしまっても、市販の食パンだったらもったいないと感じてしまいますが、ホームベーカリーだと「また新しく作ってあげればいいや」と思えて、好きなように遊び食べをさせてあげることができました。
娘が大きくなったら
元々は自分や夫の朝ごはん用にホームベーカリーを購入しましたが、こんなにも離乳食で活躍するとは思っていませんでした。自動で食パンを作るだけだったのに、いつの間にか楽しくなり、育児の合間に夫婦一緒にあんパンやウインナーロールまで作れるようになりました。
今後、娘が大きくなったら一緒にいろいろなパンを作ろうと計画中。一緒にパン作りをしたら楽しそうだし、娘の食育にもなっていいなと夢が膨らんでいます。
ホームベーカリーは離乳食づくりの強い味方でした。育児の忙しさのなかで忘れかけていましたが、手作りすることの楽しさも思い出せました。これからもパンだけでなく料理もできるだけ手作りを心がけ、家族みんなで仲よく食卓を囲めたらいいなと思います。
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著者:中村もこ
0歳女児の母。小学校教諭と旅行代理店、保険営業を経験。現在は保育の勉強をしながら、自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。