私は27歳の整体師。夫はスポーツ用品の製造・販売を手がける小さな会社を経営しています。結婚後は、私が独身時代から借りているマンションで暮らしていました。
義母を優先する夫に限界!
仕事熱心な夫を尊敬していましたが、義父が亡くなってから夫婦関係は変わっていきました。義母がブランド品などを買いあさるようになり、夫は何度もお金を渡していたのです。
ある月末、夫から「母さんにお金を渡したから、今月の生活費は半分しか出せない」と告げられました。相談もなかったことを責めると、「俺の金なんだから文句を言うな!」と逆ギレされてしまいました。
さらに翌日、義母が突然訪ねてきて、「うちのリビングと寝室を掃除してくれない?」と言い出したのです。仕事があるため断ると、「じゃあ、ここで休ませてもらうわ」と勝手に上がり込もうとしました。帰ってもらったところ、今度は夫から「母さんを追い返すなんてひどい!」と叱られ、夫婦の会話はほとんどなくなってしまいました。
そんなある日、旅行から帰宅すると、なんと義母がリビングでくつろいでいたのです。親戚宅に身を寄せていた義母は、そこでもトラブルになり、出てきたのだとか。夫が私に無断で合鍵を渡していたことも判明しました。
「どうして勝手に鍵を渡したの!?」と問い詰めると、夫は「俺の母親なんだからいいだろ! お前に相談したら反対するじゃないか!」と開き直り、最後には「お前なんかと結婚しなきゃよかった!」と言い放ったのです。その瞬間、私の中で何かが吹っ切れ、離婚を決意しました。
「もう片付いたけど?」帰宅した夫が絶句!
翌朝、姉に事情を話すと「しばらくうちに来たら?」と言ってくれました。私は姉の家に身を寄せることにし、荷造りを開始。すると、夫から「母さんが今夜から泊まることになった。部屋をきれいに片付けておけよ!」とメッセージが届きました。
呆れた私は、予定通り荷物を運び出しました。独身時代から使っていた家具や家電、私個人の持ち物を引っ越し業者に運んでもらい、夫の私物や夫婦で購入したものは残しました。
荷造りを終えたころ、夫から電話がかかってきました。
「おい、部屋は片付いたのか?」
「もう片付いたけど……?」
「そうか! ちゃんと母さんを迎える準備ができたんだな!」
夫は満足そうに電話を切りました。私はテーブルに署名済みの離婚届と手紙を置いて、姉の家へ向かいました。
激怒した夫から電話が……!
その日の夕方、夫から怒りの電話が。
「おい! どういうことだ!? 家具も家電もなくなってるじゃないか!」と怒鳴る夫の後ろから、義母の「冷蔵庫も電子レンジもないんだけど!?」という声も聞こえてきました。
「私が独身時代に買ったものを持って出ただけよ。それより、離婚届は見た?」
「見たけど、急に離婚だなんて何を考えてるんだ!」
「結婚しなきゃよかったって言ったのは、あなたでしょ。私はもう一緒に暮らすつもりはないの」
慌てる夫に、さらに告げました。
「それに、あの部屋は私が契約しているの。解約するつもりだから、お義母さんと暮らすなら、自分で契約し直すか、別の住まいを探してね」
「そんな……母さんはどうすればいいんだよ!」
「それは、あなたたちで考えてね」
夫は何も言い返せなくなっていました。
身勝手な夫と義母のその後
後日、話し合いを経て離婚が成立。夫と義母が引っ越したあと、マンションも解約しました。
それから半年後、元夫から突然連絡がありました。義母は懲りずに浪費を続けて借金を抱え、元夫も言われるがまま援助を優先した結果、事業の資金繰りが悪化して会社を畳むことになったそうです。
「俺が間違ってた。もう一度やり直せないか?」と懇願されましたが、私は「私よりお義母さんを優先してきたのは、あなたでしょ。これからは自分たちで解決してね」ときっぱり断りました。
その後、元夫は再就職し、義母とともに生活を立て直そうとしているそうです。一方、私は以前から夢だった自分の整体院を開業する準備を始めました。今は誰にも振り回されず、自分の人生を歩めることに幸せを感じています。
◇ ◇ ◇
親を大切にすることは素晴らしいことですが、配偶者の気持ちを無視していいわけではありません。今回、妻が離婚を決意したのは、義母の存在ではなく、何度訴えても自分の意思を尊重してくれない夫の態度が原因でした。家族だからこそ、一方的に物事を決めず、お互いの気持ちを尊重することが大切ですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。