教えてくれたのは...NordVPNの"中の人"

- NordVPN 最高技術責任者(CTO)Marijus Briedis(マリユス・ブリエディス)さん
デジタルセキュリティとプライバシー分野で国際的に活動するエンジニア。現在はNordVPNの最高技術責任者(CTO)として、先端的なVPN技術やプライバシー重視のインフラ設計・開発・実装を統括しています。
カフェやホテルのフリーWi-Fiは、どこまで安全?

多くの店舗は利用者を守るためのセキュリティ対策を講じているため、すべてのフリーWi-Fiが危険というわけではありません。
とはいえ、カフェやホテル、空港などで使える公共ネットワークは、複数の人が共有する環境であるため、サイバー犯罪者にとって格好の標的になりやすいです。
他に誰が接続しているのか、ネットワークがどのように設定されているのか、また正規のWi-Fiに見せかけた偽物が作られていないかは、通常利用者にはわかりません。
公共のフリーWi-Fiは「より注意が必要」と捉え、いくつかのポイントを押さえて使用することで、大きなトラブルのリスクを減らせます。
カフェやホテルのフリーWi-Fi接続中に避けるべき行為とは?

駅前のカフェにいると、PCを開いて仕事や勉強をしている人が多い時代。筆者もスマホでSNSを見たり、ネットショッピングをしたりします。
こういった日頃の行動の中に、NG行為はあるのか聞いてみました。
【NG】金融サービスなどの利用やログイン

公共のWi-Fiに接続している間は、機密情報が関わる行動は避けるのが安全です。
例えば、オンライン決済やネットバンキングの利用、クレジットカード情報の入力、重要な業務システムへのログインなど。
接続が適切に保護されているとわかる場合を除いては、控えたほうがよい行為だそうです。
【NG】仕事関係のデータへのアクセス

仕事のメールを開いたり、社内ツールにアクセスしたりするのも要注意とのこと。
もし接続が侵害されていたら、個人情報だけでなく企業の重要なデータまで危険にさらされる可能性があります。
多くの個人情報が保存されているメールアカウントやクラウドストレージなどのサービス全般に当てはまります。
判断ポイントは「誰かに見られたら困るか」

SNSの閲覧やニュースを読む程度であれば、比較的リスクは低めです。
それでも見知らぬネットワークに接続している間は、パスワードの入力や不審なリンクのクリックは避けるようにしましょう。
判断のポイントはシンプルで「この情報を誰かに見られたら困るかどうか」です。
もし「見られたら困るかも」と頭をよぎったら、接続を控えるか、追加の保護対策を利用しましょう。
フリーWi-Fiにつないだ状態だと、どんな被害につながる可能性がある?

アカウントにアクセスできなくなる程度のものから、深刻な金銭被害やプライバシー侵害に発展するものまで、どのような情報が流出したかによって被害の程度はさまざまです。
個人の場合、特に危険なのがメールアカウントが乗っ取られること。メールは他の多くのサービスと連携しており、パスワードの再設定にも使われることが多いためです。
企業の場合、従業員のログイン情報が盗まれると、社内システムや機密情報への侵入口になり、深刻な被害に繋がることもあります。
注意したいフリーWi-Fiの特徴は?

大きな注意サインのひとつは、正規のネットワークとほぼ同じ名前に見えて、微妙に表記が異なるWi-Fiです。
サイバー犯罪者は、近くのカフェやホテル、空港の名前をかたった偽のホットスポットを作成し、利用者をだまして接続させようとすることがあります。
公共のフリーWi-Fiのログイン画面で、銀行情報やアカウントのパスワードといった機密情報を求められることは通常ありません。
接続前に不自然な個人情報の入力を求められる場合は、特に慎重に確認しましょう。
安心できる接続先は「まずお店に確認」!

最も簡単な対策は、接続する前にスタッフに正確なWi-Fi名を確認することです。
最近はレジ横やテーブルなどにお店の提供しているWi-Fi情報が書かれた表示も置かれているのでチェックしてみましょう。
また、自動接続の設定をオフにしておけば、意図せず知らないネットワークにつながってしまうことを防げます。
ポイントを押さえて安全に利用しよう
ネットワークと聞くと難しそうでなんとなく不安に感じてしまいますが、知るとポイントは意外とシンプルでした。
カフェやホテルが提供している公式のWi-Fiを確認し、機密情報の入力を避ける!
外出先でフリーWi-Fiを利用する際は、ぜひこのポイントを思い出してくださいね。
※一部AI画像を使用しています。