結婚を知った友人から届いた驚きの連絡
彼と結婚することが決まって数日たったころ、学生時代から付き合いがあり、家族同士も親しくしていた友人から、「結婚するの?」と連絡が届きました。
このときはまだ結婚が決まったばかりでしたし、年齢も年齢だったので、私から積極的に周囲へ話すつもりはありませんでした。ただ、家族ぐるみで付き合いがあったことから、私の家族が彼女の家族に話し、そこから彼女にも伝わったようでした。
「伝えられていなくてごめん。うん。入籍はまだ先の予定なんだけど」
そう送ってしばらくすると、彼女から返信が届きました。ただ、その内容は目を疑うものでした。
「40歳も近いのに、実家住みの子ども部屋おばさんが結婚とか(笑)」
「40歳目前の女と結婚してくれる人なんていたんだ」
「その年齢で、まさか結婚式なんてやらないよね?」
嫌味とも取れる言葉が次々と送られてきて、私はしばらく画面を見つめたまま固まってしまいました。
彼女とは長い付き合いでしたし、これまで恋愛や結婚の悩みを話してきた仲。だからこそ、最初は冗談なのか、何か嫌なことでもあったのかと思い、どう返せばいいのか迷いました。
ただ、読み返すほどに悲しさよりも疲れのほうが大きくなっていきました。せっかく結婚が決まったのに、どうしてここまで言われなければならないのだろう。そう思うと、もう説明したり言い返したりする気にもなれませんでした。
今思えば、冷静になれていなかったのでしょう。このときの私は、「あっそう」とだけ返し、そのまま彼女とは距離を置くことにしたのです。
それでも、彼女の言葉はしばらく頭から離れませんでした。一緒に悩んだり励まし合ったりしてきた相手だからこそ、素直に祝ってもらえなかったことが悲しかったのだと思います。
「ごめん」彼女から語られた本音
しばらく距離を置いていたある日、また彼女から連絡が届きました。
メッセージには、「この前はごめん」と書かれていました。
彼女は、私の結婚を知ったとき、「自分だけ取り残されたように感じた」そう。年齢的にも焦りを感じており、いちばん身近だった私の結婚を素直に喜べず、嫉妬から思ってもいないことを綴ってしまったとのこと。
「本当はおめでとうって言いたかったのに、嫉妬して変なこと言った。本当にごめん」
そのメッセージを読んで、胸がギュッと締め付けられました。彼女が抱えていた焦りまで、私は考えられていなかったのでしょう。自分もこれまで結婚に焦りを感じることがあったからこそ、彼女の言葉が胸に刺さりました。
結婚式に招待したら
その後、私は彼女を結婚式に招待することにしました。結婚式に招待するのが正解だったのかは、正直今でもわかりません。でも彼女は出席してくれました。
そして結婚式当日、彼女は私を見て、「本当におめでとう」と、涙ながらに笑顔で声をかけてくれたのです。
このとき、彼女と学生時代から一緒に過ごしてきた時間や、恋愛のことで悩んだときに話を聞いてもらったことなど、いろいろな思い出が一気によみがえりました。
私も胸がいっぱいになり、「来てくれてありがとう」と返しました。
あのメッセージを受け取ったときは、このまま関係が終わってしまうのかもしれないと思っていました。でも、彼女の本音を聞くと、私も結婚が決まったうれしさでいっぱいで、彼女がどんな焦りや寂しさを抱えていたのかまで考えられていなかったのかもしれません。
もちろん、言われたことは悲しかったですし、長い仲だからといって何を言ってもいいとは思いません。それでも、彼女が素直に謝ってくれたことで、私も気持ちを整理することができたように思います。
長い間いろいろなことを話してきた大切な友人です。これからも、お互いに無理のない形で、できれば友だちでいられたらいいなと思っています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
イラスト:藤まる
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