実家暮らしで、私の手土産にケチをつける義姉
私は結婚5年目の会社員です。夫の実家には、ときどき顔を見せに行きます。そのたびに気が重くなる理由がありました。夫の姉、義姉の存在です。
40代独身の義姉は、ずっと実家で暮らしています。家事はほとんど義母任せで、来客があってもソファから動きません。それなのに、私が持っていく手土産には、毎回必ずケチをつけるのです。
「ふーん、これ駅ビルで並ばずに買えるやつでしょ」
「私、こういうの好きじゃないのよね」
そう言いながら、義姉は誰よりも先にお菓子に手を伸ばします。
以前、デパートを何軒も回って選んだ焼き菓子の詰め合わせを、「こういうの、もらっても困るのよね」と言われたこともあります。次は何を持っていけば文句を言われないのか、義実家に行く日が近づくたびに頭を悩ませるようになっていました。
気弱な義母と、頭が上がらない夫
義母は優しい人で、いつもかばってくれようとします。
「そんなことないわよ。おいしいわよ、これ」
「お母さんは黙ってて。こういうのはちゃんと言ってあげないと、この子のためにならないの」
義姉にピシャッと言われると、義母はそれ以上何も言えなくなってしまいます。夫も昔から姉には頭が上がらず、苦笑いするだけ。私の味方をしてくれる人はいても、義姉に強く出られる人は誰もいませんでした。
叔母が来た日も、また始まった嫌味

その日は、遠方に住む義父の妹である叔母が、たまたま義実家に遊びに来ていました。さっぱりした性格の人で、会うのはひさしぶりです。私たち夫婦も顔を出していました。私は少し奮発して、評判の和菓子店で上生菓子を買っていきました。
義母がお茶を淹れに台所とリビングを行き来するなか、義姉はソファに座ったまま、私の手土産の箱を開けると、聞こえよがしにこう言いました。
「叔母さんも来てるんだから、もう少しちゃんとしたもの持ってきなさいよ。嫁なんだから」
そう言いながら、義姉はさっそく一つつまんで口に運んでいます。
(また始まった……)
義母が「そんなことないわよ」と言いかけたところで、義姉は「お母さんは黙ってて。甘すぎるのよね、こういうの」とさえぎり、2つ目に手を伸ばしました。私は下を向くしかありませんでした。
叔母のひと言で、空気が一変
そのとき、同じ上生菓子を味わっていた叔母が、のんびりとした声で言いました。
「あら、おいしいじゃない、これ。あなた、この家に住んでるんでしょう? 人の手土産にケチをつける前に、お母さんの代わりにお茶でも淹れたらどう?」
「え……私は娘だし」
「娘だから言ってるのよ。それに、文句を言うわりに、それもう2つ目じゃない」
叔母の視線の先には、義姉の手元の、半分かじった上生菓子がありました。義姉は慌ててお皿に戻し、顔を真っ赤にして黙り込みます。誰かが小さく吹き出し、義姉は「……ちょっと、部屋に戻る」と席を立っていきました。
隣にいた義母が、こっそり私に耳打ちしてくれました。
「あの人、昔から誰にも遠慮しないのよ」
次に義実家に顔を出すと、義姉は自分の部屋から出てきませんでした。無視されるのもしゃくですが、とても気持ちが軽くなったのも事実。毎回嫌味を言われることがどれだけストレスになっていたか、思い知りました。
その日は義母と二人、お茶を飲みながらゆっくりお菓子を味わいました。
※AI生成画像を使用しています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。