「夕飯買ってきてもらえる?」高熱で動けず、夫にお願い
数年前、私がインフルエンザにかかったときのことです。
熱は40度まで上がり、体の節々も痛く、布団から起き上がるのもひと苦労。幸い娘と息子は元気だったため、うつさないよう別の部屋で過ごしてもらっていました。
とても夕飯を作れる状態ではなく、私は仕事中の夫に連絡しました。
「ごめん、インフルで動けなくて……。今日は夕飯を買ってきてもらえる?」
「わかった、任せて!」
40度の熱でぼんやりした頭では、細かく頼む余裕もありません。快く引き受けてくれた夫にホッとして、私は再び布団に横になりました。これで夕飯の心配はしなくて済む。そう思っていたのですが……。
「私の分は?」食卓を見回すと、まさかの返事
しばらくして、夫が帰宅。リビングからは、夫と子どもたちが楽しそうに食事をする声が聞こえてきました。
私もちょうど解熱剤が効き、少しだけ体が楽になってきたところ。「何か口にできるかもしれない」と、マスクをしてリビングへ向かい、家族にうつさないよう入り口から様子をうかがいました。
食卓では、夫と子どもたちが、夫の買ってきたお弁当を食べています。
ところが、私の分が見当たりません。
「あれ……私の分は?」
すると夫は、あっけらかんと答えたのです。
「え、買ってないけど?」
一瞬、何を言われたのかわかりませんでした。夕飯をお願いした私の分だけ、ない……?

「言われてないから」夫の言い訳に、怒りが込み上げる!
「なんで買ってきてくれてないの……?」
ふらつきながら尋ねると、夫は当然のようにこう続けました。
「だって、夕飯を買ってきてとは言われたけど、Hちゃんの分も買ってきてとは言われてないから……」
その言葉に、怒りと呆れが一気に込み上げました。
(私の分は、別にお願いしないといけないの!?)
自分と子どもたちの食事は用意しても、寝込んでいる私には、食べられるかどうかの確認すらなし。
お弁当は食べられなかったかもしれません。それでも、「何か食べられそう?」と、ひと言聞いてほしかったのです。
体はつらいし、お腹もすいている。けれど、この「言われてないから」で済ませられてはたまりません。私は、夫にはっきり伝えることにしました。
「言われてない」で済ませないで!夫にはっきり伝えた結果
「私の分は、言わなきゃ買ってきてくれないの!?」
情けなさで、涙がにじみそうでした。
「体調が悪くてご飯を頼んだんだから、『何か食べたいものはある?』って、ひと言聞いてほしかった」
さらに、言葉を続けました。
「お弁当が無理でも、ゼリーなら食べられるかもしれないでしょ?何が口にできそうか、確認してほしかったの」
少しは寝込んでいる私のことも気にかけてほしい。ただ、それだけでした。
一度深呼吸をして、何が悲しかったのか、どうしてほしかったのかを一つひとつ説明しました。
私の言葉に、夫もようやく反省した様子。
「ごめん、次からはそうする……」
小さく頷いた夫を見て、次からは気にかけてくれることを願いました。
結局その日は、家族が食べ終わってから、しんどい体を引きずって台所へ。マスクをして手を念入りに洗い、自分の分だけお粥を作って食べました。
「何か買って帰ろうか?」夫の変化に、ようやくひと安心
そして今。あの日の話がちゃんと伝わったのか、私が体調を崩すと、夫は自分から連絡をくれるようになりました。
「何か買って帰ろうか?スーパーに寄れるから、フルーツとかも買えるよ?」
かつて「言われてないから」と私の夕飯を買ってこなかった夫とは、大違いです。
あのとき、黙って我慢せずに「どうしてほしかったのか」を伝えてよかった。今では、夫の気遣いに安心して頼れるようになりました。
「言わなくてもわかってほしい」と思うことはあります。でも、察してもらうのを待つよりも、自分の気持ちやしてほしいことを、きちんと言葉にする。その大切さを実感した出来事でした。
※AI生成画像を使用しています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。