産後の講習会に参加!
初めてのお産は18時間に及び、やっとのことでわが子が生まれました。出産後は息子と別々の部屋に。検査などを終え、母子同室になる前に講習会が開かれることになっていました。
講習会では、おむつの替え方や育児用ミルクの作り方、沐浴や授乳の仕方などを助産師さんから教わります。すべて初めてのことだったため、私はわくわくドキドキしながら息子と参加しました。
子育ての挫折はすぐやってきた…
順調に進んでいた講習会でしたが、最後の最後に落とし穴が。それは授乳練習の時間でした。私は助産師さんから赤ちゃんの抱き方や頭の向きなどの説明を受け、緊張しながらも教わった通りに息子を抱いてみました。
ですが、息子は一向に乳首をくわえてくれません。口は開けてくれるものの、うまく吸いつけない様子。悪戦苦闘するうちに、どれくらい時間が経ったでしょうか。周りのお母さんたちは順調に授乳を進め、終わった親子から次々に退席していきます。一方、息子はずっと泣き続け、私も焦りや不甲斐なさで泣きたくなりました。
「扁平乳頭」という現実
講習会の終了時間を過ぎても、私だけ居残って助産師さんに助けを求めました。すると助産師さんは「恐らく、扁平乳頭なのではないでしょうか。乳頭の突出が少ないため、赤ちゃんがうまく吸えないのかもしれませんね」と教えてくれました。
初めて聞く言葉に驚きましたが、うまく吸えない息子の様子を見ていたので、納得せざるを得ませんでした。
それぞれの方法でいいんだ!
それから、助産師さんにシリコン製の乳頭カバーのような「乳頭保護器」を借りて授乳することに。すると、ついに息子が母乳を飲んでくれたのです! 毎回消毒する手間はありましたが、母乳を飲ませられる喜びのほうが大きく、おなかいっぱいになって私の腕の中ですやすやと眠る息子を見て、心からホッとしました。私たちに合った方法で、焦らずやっていこうと思えた瞬間でした。
周りのお母さんたちが授乳できている中、自分だけうまくいかなかったことは、本当にショックでした。ですが、すくすく育っていく息子を見て、母親も子どもも一人ひとり違い、子育ての方法もさまざまでいいのだと感じています。これからは周りと比べすぎず、私たち親子に合った方法で子育てを続けていきたいと思います。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:松田玲子(助産師)
著者:野中 透/30代女性・主婦。2020年生まれの息子と夫との、3人暮らし。息子が生まれたことをきっかけに都内から地方に移住。
イラスト:あさうえさい
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。