人生初の全身麻酔手術で、親知らずを抜くことになった私。手術というだけでもナーバスなのに、手術直前に何となく生理の気配が……。生理周期の不安定な私の誤った判断が引き起こした、思わぬ事件をお伝えします。
手術直前に訪れた生理の前ぶれ
20代後半に、大学病院で全身麻酔をして親知らずを抜く手術を受けました。手術直前、何となく生理になりそうな感覚が。生理周期が不安定な私は、その月も生理日を予測することができなかったのです。
念のため、トイレでナプキンをつけて手術室へ向かいました。とはいえこれは歯の手術。主治医も歯科の先生だったため、生理なんて関係ないだろうと思い、生理がきそうなことは誰にも伝えませんでした。この判断が後の大事件を引き起こしたのです。
手術後起こった事件と不幸中の幸い
無事手術が終わってから数時間後、気がつくと太ももから背中までシーツが真っ赤! 疑問に思いつつ、急いで看護師さんを呼んでトイレに行き、血だらけの下着を下ろすと、手術前に付けたはずのナプキンがありません。まったく意味がわからないまま、とりあえず着替えた私。
幸運だったのは、たまたま歯科病棟が満床で、産婦人科病棟に入院していたことでした。点滴をしている私の着替えを手伝ってくれたり、病室に戻るとすでにベットのシーツも交換されていたりと、看護師さんの迅速な対応に感動した一方で、歯の手術で入院したのにこんなことになってしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
ナプキンが外されていた意外な理由
なぜつけていたはずのナプキンがなくなっていたのだろう?と疑問でしたが、それは手術室で私が麻酔で眠ったあと、助手の方が全身の確認時にナプキンを外したからです。病院によって異なりますが、私が手術を受けた病院は、生理中でも手術時のナプキンやタンポンの装着はNGで、病院側が用意する専用の紙パンツで対応するそうです。
そのときはまだ出血がなく、生理の話もなかったため、手術後もそのまま病室に運ばれました。「生理なんて関係ないだろう」という私の誤った考えが、この事件を引き起こしたのです。
まさか歯の手術でこんな失敗を経験するとは思いもしませんでした。どんなに生理と関係なさそうな手術だとしても、手術前に必ず主治医と生理の話をして、生理周期が不安定なことを伝えておくこと、生理が重なった場合はどう対応するか確認をしておくこと。これが私が今回の失敗から学んだことです。
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