まずご紹介するのは、結婚の挨拶で彼の母親から家庭環境を見下された女性のお話です。結婚を拒絶された女性が、ある約束を白紙にすると伝えると、態度が一変して……。
結婚の挨拶で彼の母から暴言が!?
数年前、知人の紹介で出会ったひとつ年上の彼に惹かれ、私から告白して交際が始まりました。
私は小さなWeb制作会社を経営しており、経済的には比較的余裕がありました。そのため、彼との食事や旅行の費用を多めに負担することもありましたが、特に気にしていませんでした。
交際は順調に進み、付き合い始めて約2年後、彼からプロポーズを受けたのです。
結婚準備を進める中で、彼から実家の建て替えについて相談されました。
彼の実家は築50年近く、雨漏りや水回りの不具合がありました。また、彼の母は以前から、息子夫婦と二世帯住宅で暮らすことを望んでいたそうです。しかし、彼には建て替え費用を用意する余裕がないとのこと。
私は結婚後の住まいのために資金を準備していたので、「それなら建築費は私が負担するよ」と提案しました。
彼は何度も感謝してくれましたが、「まだ正式に決まった話じゃないから、親には内緒にしておいてほしい」と言われ、その約束は2人だけの話にしていました。
母子家庭だと伝えた途端…
ある日、結婚の挨拶のために彼の実家を訪れました。会話の中で彼の母から両親について尋ねられたので、私は幼いころに両親が離婚し、母が私と姉を育ててくれたことを話しました。
すると、彼の母の表情が一変したのです。
「母子家庭なの……? まともな家庭を築けなかった人に育てられた子を、うちの嫁にはできません」
さらに、「女手ひとつで2人も育てたなんて、お母さまは人に言えないような仕事でもしてきたのかしらねぇ?」と、母の仕事についてまで勝手な憶測を口にしてきたのです。
母は苦労しながらも、私たち姉妹を大切に育ててくれた人です。その母を侮辱され、私は言葉を失いました。
助けを求めるように彼を見ると、彼は何も言わず、うつむいたまま。その姿を見て、私は結婚を考え直すことにしました。
「……わかりました。結婚はやめます。もちろん、二世帯住宅のお話も白紙ということでお願いします」
建築費の話を聞いた彼母が大慌て!
すると、彼の母は不思議そうに尋ねてきました。
「二世帯住宅って、どういうこと?」
私は、結婚後に実家を建て替え、その建築費を私が負担する予定だったことを説明しました。
その話を聞いた彼の母は、「そんな話、聞いてないわ!」と大慌て。 彼が「まだ話してなかった……」と答えると、「そんな大事なこと、先に言いなさいよ!」と声を荒らげました。
そして、つい先ほどまで結婚に反対していたのに、今度は「さっきのことは忘れてちょうだい。もう一度話し合いましょう」と必死に引き止め始めたのです。
あまりの態度の変わりように、私は呆れてしまいました。
「母を侮辱したことは、お金では取り消せません」
そう伝え、彼の実家をあとにしました。
彼から届いた衝撃のメッセージ
その後も、彼からは毎日のように連絡が届きました。
「母も反省してる。お願いだから、もう一度だけ話そう」
彼のことが本当に好きだったので、正直、気持ちは揺れていました。ところがある日、彼から届いたメッセージを見て、その迷いは消え去ったのです。
どうやら母親に送るつもりのものを、誤って私に送ってしまったようでした。
「だから母さんもちゃんと謝ってよ。あいつを逃したら、建て替える金なんてもう用意できないんだから」
そのメッセージを見て、私は彼が私との結婚にこだわっていた理由を悟りました。彼が本当に手放したくなかったのは、私ではなく、建て替え費用だったのです。
私は彼との婚約を正式に解消することに。大好きだった人との別れは苦しいものでしたが、私や母を大切にしてくれない人たちと家族にならずに済んでよかったと、今は思っています。
これからは、私の気持ちを尊重し、互いに支え合えるような人と出会えたらいいなと思っています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
◇ ◇ ◇
彼の母親だけでなく、婚約者の本音まで知ってしまった女性。続いては、新婚旅行の計画をめぐり、母親の要求を優先する婚約者に振り回された女性のお話です。
新婚旅行に彼母も同行!?

私は3年間付き合った彼と婚約し、入籍に向けて準備を進めていました。彼は母親を大切にする人で、最初は「親子仲がいいんだな」と思っていたのですが……。
結婚が決まった私たちは、新婚旅行の計画を立て始めました。行き先や観光スポットを相談する時間も楽しく、ホテルも少し奮発して、リビングスペースのある広めの部屋を予約していました。
ところが、ある日、彼から突然こんなことを言われたのです。
「ママも一緒に行っていい?」
彼が母親を「ママ」と呼ぶのを聞いたのは初めてだったので、驚いてしまいました。
新婚旅行は当然2人きりで行くものだと思っていたので、私は戸惑いました。最初はやんわり断りましたが、彼から何度も「親孝行だと思ってよ」と頼まれ、結局、「別の部屋なら……」という約束で、その提案を受け入れました。
彼母の要求がどんどんエスカレート
彼の母が同行することになってから、旅行の計画は少しずつ変わり始めました。私が楽しみにしていた観光地よりも彼の母が行きたい場所が優先され、食事の予定も彼と母親の間でどんどん決められていったのです。
ある日、彼からさらに驚くようなことを言われました。
「ママが、ホテルの部屋も一緒がいいって言ってるんだけど」
私たちが広めの部屋を予約していることを知った彼の母が、「そんなに広いなら3人で泊まれるじゃない! 私ひとりだけのけ者にしないでよ」と言い出したそうです。
「でも、部屋は別々にする約束だったよね? それに、新婚旅行なんだから、2人の時間も大切にしたいよ」
これまでの不満も重なり、私は彼に気持ちを伝えました。すると、彼は不満そうな顔で「そんなにママのことが嫌いなの?」と言ったのです。
「そういうわけじゃないけど……」
彼の母が嫌いなわけではありません。ただ、せめてホテルでは2人きりで過ごしたいと思っていたのに、彼にはその気持ちが伝わらないようでした。
彼母から突然の電話が!
それから数日後、彼の母から突然電話がかかってきました。
「息子から聞いたわよ。私と同じ部屋に泊まるのが嫌なんですって?」
私は、新婚旅行なので2人きりの時間も大切にしたいことや、最初は部屋を別にする約束だったことを説明しました。しかし、彼の母は「結婚するんだから、もう家族でしょ? 私ひとりだけ仲間外れにしないでよ」と不満そうです。
そこで私は、できるだけ角が立たないように伝えました。
「お母さんと仲良くしたい気持ちはあります。でも、結婚したら彼と私で新しい家庭を築くので、今までと少し距離感も変わってくると思うんです」
すると、彼の母は呆れたように言い放ちました。
「息子の前の彼女たちも、みんなあなたと同じことを言っていたわ。最近の女の子はわがままね!」
その言葉に、私は思わず絶句しました。
以前付き合っていた女性たちも、彼と母親の距離感に疑問を感じていたのでしょうか。それなのに、彼の母は相手の女性が悪いと思っているようでした。
何より、私の不満を母親に伝えながら、自分では何も解決しようとしない彼への不信感が強くなっていきました。
婚約解消を告げると…
電話を切ったあと、私は彼と改めて話し合いました。
「お母さんを大切にするのはいいことだと思う。でも、私の気持ちを無視して、何でもお母さんの希望を優先するのは違うんじゃないかな」
しかし、彼は「ママも悪気はないんだよ」と母親をかばうばかり。その姿を見て、私は彼との結婚は難しいと確信しました。
「新婚旅行ですら私の意見を聞いてくれないなら、これから先もずっと同じだと思う。結婚はやめたい」
すると彼は、私が別れを選ぶとは思っていなかったようで、大慌て。
「えっ、冗談だろ!? ママだって俺たちの結婚を楽しみにしてるのに!」
最後まで母親の気持ちばかり気にしている彼を見て、「やっぱり、この人とは結婚できない」と、改めて感じました。
その後、新婚旅行の予約をキャンセルし、彼との婚約も解消しました。
親を大切にすることと、何でも親の言いなりになることは違います。これからは、自分の気持ちにもきちんと向き合ってくれる人と、対等な関係を築いていきたいです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
◇ ◇ ◇
今回の2つのエピソードでは、どちらも結婚を目前にして、婚約者とその母親の身勝手な言動に振り回されていました。
1本目では、彼の母親から家庭環境を見下され、さらに彼自身も女性のお金を当てにしていたことが発覚。2本目では、新婚旅行で母親の希望ばかりを優先する婚約者に失望し、女性は婚約を解消しました。
親を大切にする気持ちは素敵なものですが、そのためにパートナーの気持ちをないがしろにしてしまっては、良好な関係を築くのは難しいかもしれません。結婚前だからこそ、お互いの価値観や家族との距離感について、しっかり話し合っておくことが大切なのではないでしょうか。
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