抱っこしているときはスヤスヤ眠っていても、お布団に寝かせたとたんに泣き出す赤ちゃんは多いですよね。わが家の第一子もそのタイプで、昼間もぐずればすぐに抱っこ、夜も眠るまでずっと抱っこ……。寝たと思ってベッドに寝かせるとすぐに起きて大声で泣くという日々を送り、夫婦で疲れ果てていました。しかしある日、あぐらを組んだ夫の膝の上だったら、起きずに眠り続けることを発見したのです。
泣くのが怖い!
初めての育児は不安だらけで、特に私は泣かれることがとてもつらく、とにかく「なるべく泣かせない」ように頑張っていました。昼間もぐずればすぐに抱っこして揺らしたり、おっぱいを吸わせたり。抱っこしていても寝かせていても泣き止まないときは泣き止まないのですが、そんなときもとにかく抱っこをしていました。
首がすわらないうちは立て抱きができないと思っていた私は、抱っこひもを使うときも斜め掛けのスリングで横抱きをしていたため、私の肩も腕も常に悲鳴を上げていました。
ベッドで寝てくれない!
昼間の抱っこで疲れ果てた私は、夜の寝かしつけのための抱っこは帰宅した夫にバトンタッチしていました。少し休んで交代し、また交代し……とその繰り返し。ベッドに置いてすぐにそのまま寝てくれた日はラッキーで、ほとんどが夜中までどちらかが抱っこして揺らし、夫婦でくたくたでした。
ベッドが冷たいから起きちゃうのかな? と思い、湯たんぽで温めておいて、それから寝かせることもしてみたのですが、それでもダメ。すぐに起きて泣き出してしまい、ほとほと困り果てていました。
パパのあぐらが安心
ある日、夫が少しでもラクになろうと、自分の布団の上にあぐらをかき、その上に赤ちゃんを乗せたところ、そのままスヤスヤと眠り続けました。座っているだけでもだいぶラクだったのですが、あぐらの上で寝始めて少ししてからそっと足を外すと、そのまま長く寝てくれることを発見!
赤ちゃんがあんまり小さいので、同じ布団で眠るのが怖かったのですが、わが家ではこのときから川の字で眠るようになりました。赤ちゃんをあぐらから下ろした場所が真ん中だったので、2つ並べた布団で斜めに寝たりするため、両親のどちらかがはみ出したりしていましたが……。
わが子の場合、眠りに入るための体勢が重要だったようで、あぐらのなかと腕のなかで似た体勢がとれたことが成功のポイントでした。パパのあぐらでしか寝続けなかったので、初めて自分だけの役割がもてて、苦労しながらも夫はうれしそうでした。
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イラスト/manami.koiso
監修/助産師REIKO