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「お前にはまだ早いw」先輩デザイナーが急病で入院。取引先のドレスを…新人が仕立てた結果

ドレスを制作するアトリエで働く僕。服飾の専門学校を卒業して入社したものの、オーナーからは雑用ばかりを任され、なかなか制作に携われずにいました。そんなある日、先輩デザイナーが体調を崩し、僕が大切なドレスの仕上げを任されることになって……?

お前にはまだ早い

僕が働くのは、結婚式場向けのドレスを制作する小さなアトリエです。いつか自分が考えたドレスを形にしたいと思い、専門学校で縫製やデザインを学んでから入社しました。

 

ところが、入社して数年経っても、僕の仕事は生地の在庫管理や掃除、伝票整理などが中心。ドレスの縫製を手伝うことはあっても、オーナーからは「お前に大事な仕事はまだ任せられない」と言われ、制作の中心には入れませんでした。

 

それでも、先輩デザイナーは作業の合間に縫い方を教えてくれました。僕も練習用の布で何度も縫製を繰り返し、少しずつ腕を磨いていたのです。

 

デザイナーの急な休みでチャンスが

そんなある日、先輩デザイナーが体調を崩し、しばらく休むことになりました。困ったのは、提携先の結婚式場へ納品する展示用ドレス。

 

納期を動かせないと知った僕は、「指示書もありますし、僕に担当させていただけませんか?」と申し出ました。先輩デザイナーは「頼む」と言ってくれたのですが、オーナーは渋い顔をしていて……。しかし、ほかに担当できる人がおらず、最終的には任せてくれることに。

 

僕は先輩デザイナーが残した指示書を何度も読み返し、デザインを守りながら慎重に作業を進めました。縫い目の乱れがないか、装飾の位置は正しいか、ひとつ1つ確認。こうして、予定通りドレスを仕上げることができたのです。

 

そして納品前、結婚式場の衣装担当である女性が確認のために来店。今回は、写真撮影用のドレスでもあり、担当者が試着することになっていました。僕は緊張しながら、完成したドレスを担当者に渡しました。

 

僕を見下すオーナーに、まさかのひと言!

試着室から出てきた担当者は「このドレスを作ってくれたのはどなたでしょう?」と言っていて……。僕が恐る恐る名乗り出ると、横からオーナーが口を挟みました。

 

「なんだこの胸元は。お前、勝手にデザインを変えて手抜きしたんじゃないのか? これだから経験の浅い人間に任せると困るんですよね」。

 

僕は指示書通り制作したため、オーナーの理不尽な言いがかりに言葉を失いました。ところが、担当者は僕の顔を見て「きれいに仕上がっています。ありがとうございます」と言ってくれたのです。

 

そして、オーナーに対しては「事前の打ち合わせで、私の話を聞いていらっしゃいませんでしたか? 胸元を控えめにしてほしいとお願いしたのは私です。ご自身が要望を把握していないのに、指示通りに仕上げた担当の方を責めるのはおかしくありませんか?」と反論。

 

オーナーは、彼女の言葉に「あっ、いや、それは……」と顔を真っ赤にして黙り込んでしまいました。

 

さらに担当者は僕に向き直り、「細かな装飾まで丁寧に仕上げてくださって、ありがとうございます。次回の制作にも、ぜひあなたに関わってほしいです」と言ってくれたのです。

 

その後、顧客からの要望もあって、僕は先輩デザイナーの指導のもと、本格的に制作へ携われるようになりました。ずっと雑用ばかりだった僕ですが、努力を認めてもらえたことが何よりもうれしく、今では毎日やりがいを感じています。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

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ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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