「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。今回は、ゲーゲル体操(骨盤底筋体操)に関するご相談です。
Q.ゲーゲル体操のコツはありますか?
現在、妊娠中期です。助産師さんから「内臓が下がって、子宮も下がってきている。早産になるかもね」と言われています。そのため、骨盤体操などしています。あお向けで肛門引き締めながらおなかを上げていくという骨盤底筋を鍛える運動もしたいのですが、おなかに力が入っているような気がします。 尿もれもあったり、早産予防にもなるというので骨盤底筋を鍛えなければ! と思っているのですが、何かコツはありますか?
宮川めぐみ助産師からの回答
ケーゲル体操を始めておられるのですね。とてもいいと思います。内蔵や子宮が少し下がってきているということなので、力は入れにくい、入っている感じがしにくいかもしれませんね。しかし、続けていただくことで感じ方が変わってくると思いますよ。かかとを揃えて、足先は開いて立っている状態で、息を吐きながら腟のから体の中を通って上に引き上げるようなイメージで腟や肛門を締める体操をされるのもいいと思いますよ。
※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー
※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください
骨盤底筋体操(ケーゲル体操)の方法と効果
妊娠や出産で緩んだ骨盤底筋を鍛える運動が、骨盤底筋体操(ケーゲル体操)です。骨盤低筋体操を始めるにあたり、まずは自分の体調をしっかりと把握しておく必要があります。体操の途中で気分が悪くなった場合は、すぐに中止しましょう。
骨盤底筋体操は、あお向けや立った状態、座った状態でもおこなえるので、自分のコンディションに合わせて楽な姿勢でおこなうことができます。また、運動が苦手な人でも、簡単にストレスなくおこなうことができます。
●骨盤底筋体操の方法と期待できる効果
骨盤底筋体操は腟や肛門の筋肉をきゅっと締めたり緩めたりする動作を繰り返しおこないます。1日30~100回おこなえば、早ければ2週間、通常は3カ月~半年ほどで効果が現れると言われています。
●骨盤底筋の実際
妊娠中や産後の尿漏れ以外にも腟の締まりなどのトラブルも改善し、子宮や膀胱などが外に出てしまう骨盤内臓器脱を予防する効果があります。
●骨盤底筋体操をおこなうときの注意点
骨盤底筋体操を長期間おこなっても尿漏れなどの症状が改善されない場合は、かかりつけの医療機関の医師や助産師に相談してみましょう。
妊娠や出産、加齢による骨盤底筋は緩みやすくなります。骨盤底筋体操を持続していくことで、弱くなった骨盤底筋を強くすることが期待できるので、体調の変化を実感できるようになると思います。また、尿漏れなどの症状がない方も、骨盤底筋体操をおこなうことで、将来的な尿失禁の予防をすることに役立ちます。毎日コツコツと継続して取り組むことが大切なので、妊娠中や出産後すぐの方は、無理をしない程度におこなうのがよいでしょう。
※参考:基礎知識(妊娠中)「骨盤底筋体操(ケーゲル体操)の方法と効果についてー骨盤底筋群を鍛えて尿漏れを予防!」【監修者:助産師 YUKO】
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