こんにちは、保育士の中田馨です。赤ちゃんの毎日のお世話のひとつにおむつ替えがあります。赤ちゃんは自分の思い通りにおしっこやうんちがを出したり、我慢したりすることができません。おむつ交換の頻度はどれくらいがいいのでしょう? そこで今回は、紙おむつを交換する頻度についてお話しします。
各月齢のおしっこの回数の目安
例えば新生児の場合、膀胱にためられるおしっこの量は5~20㏄と少なく、生後1〜6カ月までは10~80㏄、生後6~12カ月は50~180㏄と月齢が上がるにつれてどんどん量が多くなります。膀胱に貯められる量が少ないほど、おしっこの回数が増えます。
生後6カ月までは、1日15~20回くらいおしっこが出ます。おしっこと一緒にうんちが出ていることも多くあり、2~10回程度します。特に新生児のときはうんちの量も多く、おむつを開けるごとにうんちが出ている印象の子もいます。
生後6カ月以降になるとおしっこが1日10~16回、うんちは1日1~3回と回数が少なくなってきて、1歳を過ぎるとおしっこが1日7~12回、うんちが1日1~2回となります。
※データ提供元:ユニ・チャーム株式会社
おしっこしたら毎回替えたほうがいい?
紙おむつの場合、数回分吸収できるのでママにとっては本当に助かります。例えば、新生児のときは1日15~20回くらいおしっこが出るのですから、おしっこが出るたびにおむつを替えることは現実的ではありません。平均的なおむつ替えの回数は、新生児で10~15回、生後2~3カ月ごろで8~10回といったところです。
数回分吸収できるとはいえ、おしっこやうんちで汚れた紙おむつのまま長時間おしりに当てていると雑菌が繁殖します。また、おしっこやうんちの刺激がおむつかぶれの原因になることもあります。汚れていないかこまめにチェックすることは、おむつ替えの基本です。
紙おむつを替えるタイミング
紙おむつに数回分吸収できる機能があるとしても、おしっこをしていることに気付いているのに替えないのはまた別の話。おむつ替えの原則は「おしっこ(うんち)に気付いたら替える」です。
紙おむつを替えるタイミングは、
・おしっこ(うんち)をしていることに気付いたとき
・赤ちゃんが「おしっこした~」と訴えて泣いたとき
紙おむつの場合、おしっこが出ると青いラインが出ることでも確認できます。そして、月齢が上がるごとに、おむつを替える時間を決めていきます。
例えば保育園では、朝の授乳の前、午前睡から起きたとき、昼の授乳(離乳食)の前、午後睡から起きたとき、帰る前などと毎日決まったタイミングでおむつ替えをします。もちろん、赤ちゃんが泣いたりうんちをしているときなどはその時々で替えます。このタイミングが将来、トイレトレーニングをスタートするときのリズムに役立ちます。
寝ているときのおむつ替えは必要?
夜寝ているときに紙おむつを触ってみると、おしっこが出ているときがあります。寝ている赤ちゃんを触ると起きてしまう可能性もあるので、替えたほうがいいのか、替えなくてもいいのか悩むところです。
例えば、寝ているときにうんちをしたり、おしっこが紙おむついっぱいに出たりしているときはおむつを替えましょう。少量しか出ておらず、赤ちゃんがスヤスヤ寝ているのであれば、そのまま寝かせてあげましょう。途中で泣いたり授乳をしたりするのなら、そのついでにおむつ替えをすればOKです。
私の息子はよく水分を摂ったので、おしっこの量がとても多い子でした。1枚の紙おむつでは朝になるまでには漏れてしまって、パジャマも布団もビッチョビチョで大惨事になっていました。そんな子の場合は、夜中に一度おむつ交換が必要です。冬になると、冷えるのでおしっこの量が増える子もいます。夏は汗をかくのでおしっこの量が減る子もいます。その子によっても、時期によっても、寝ているときのおむつ交換のタイミングは違います。
おむつ替えに、神経質になる必要はありませんが、ママが気付いたら替える、赤ちゃんが不快感を訴えたら替えるが基本です。おむつを替える分だけ、赤ちゃんはママとのスキンシップがあって幸せな時間でもあります。「おしっこたくさん出てスッキリしたねえ~」なんてお話しながら、おむつ替えタイムを楽しんでくださいね。