「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は赤ちゃんの笑顔に関するご相談です。
Q.この時期の赤ちゃんの笑顔と意思は関係ない?
生後54日の女の子のことで質問です。最近、赤ちゃんに話しかけたときや赤ちゃんがご機嫌なとき、楽しそうに笑った顔をすることがとても多くなりました。「えー」「うー」などと言って、にこにこすることもあります。新生児の場合は、生理現象のようなもので新生児微笑との情報を伺ったことがあるのですが、この時期の赤ちゃんも意思はあまりなく笑顔になっているのでしょうか?
在本祐子助産師からの回答
赤ちゃんが笑うようになりましたね、かわいいいですね。この時期の笑いは楽しいという気持ちよりも、笑うということが生理的反応に組み込まれて笑うようになっています。ですが、赤ちゃんもいろいろ学習していき、質問者さんの顔を見て笑うようになりますよ。
※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー
※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください
新生児微笑とは?
生まれたての赤ちゃんが見せる、笑顔のような表情のことを「新生児微笑(しんせいじびしょう)」と言います。そのほかに、自発的微笑とも呼ばれています。新生児微笑は、肌を触れられたり、人の顔が見えたりすることに反応した表情ではなく、口角が横に引き上げられる表情のことです。口角だけが上がる以外に、口角と一緒に頬も上がることがあり、ごくたまに口を開けたり、声を出す「自発笑い」が見られたりすることもあります。
新生児微笑は、眠っているときやウトウトとまどろんでいるときに見られることが多く、生まれて数時間~数日後から現れるようになり、生後4カ月くらいまで見られます。生後8カ月以降にはほとんど見られなくなりますが、たまに1歳前後でも睡眠中に見られることがあります。
社会的微笑とは?
生まれてから1週間ほど経つと、外からの刺激、例えば聞こえてくる生活音やお母さんやお父さんに抱っこされたときの肌の触れ合いなどに反応して、「外発的微笑(がいはつてきびしょう)」が見られるようになります。最初は睡眠中に、そして徐々に起きている時にも、聞こえてくる音に対する外発的微笑が増えていきます。その後、生後4週目ごろからは、生活音や外から聞こえてくる鳥や虫の音よりも、人の声に反応した微笑が増えてくるようになります。そして、生後1~2カ月ごろには、人の顔に対する微笑も見られるようになってきます。
このように人の声や顔を分かって反応し、微笑を見せることを「社会的微笑」と言います。社会的微笑は、大人の笑顔と同じように、口角が上がることに加えて、口が開いているか、目の周りの筋肉が動いて頬が上がるかなどで、いくつかのパターンに分類することができます。生後3カ月ごろの赤ちゃんが最もよく微笑を見せるのですが、この時期にはまだ人の顔を識別できているわけではないので、誰の顔が見えても微笑が現れます。
個人差はありますが、生後8カ月ごろになると、特定のよく知っている人を選んで笑うようになるので、このころには自分のお母さんやお父さんの顔を分かって笑うようになります。また、この時期くらいから、人見知りが始まるようになります。
※参考:基礎知識(ベビー)「【医師監修】赤ちゃんが笑うのはいつごろから?新生児微笑とは?」【監修者:医師 松井 潔 先生小児科 | 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長】
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