妊娠中の貧血対策
妊娠がわかったときの健康診断で、鉄分の不足が判明。つわりで食べられないかもしれないことを予測して、勤め先の内科医から鉄剤の注射をすすめられ、2回ほど注射をしてもらいました。
自覚症状はないものの、胎児と自分自身のことを考えて鉄分の多い食材や妊婦用の鉄分・葉酸のタブレットの摂取を継続。その甲斐あって、妊娠後期の貧血検査で産科医から様子をみられる範囲内と診断をもらい、貧血の治療はせずに出産の日を迎えることになりました。
予定帝王切開で出産したけれど⋯
私は次男が逆子だったので、29歳のときに帝王切開を経験していました。そのため3人目も帝王切開で出産。次男のときには術後、麻酔から覚醒して元気に話せていました。しかし3人目のとき、麻酔から目覚めた私は夫や実母・家族の面会になんとか会話ができるくらいで、眠気が襲い、目を開けているのがやっとという状況。
あとから面会に来た義母家族には会って話す体力がなく、助産師さんに状況を伝えてもらい生まれた娘に会って帰宅してもらうことに。そして私は友人に出産メールもできずに眠りにつきました。
出産後の夜から朝にかけて
私は下半身麻酔が効いていたので、2時間ごとに助産師さんが悪露の量をチェックしにきました。出血量が多いからと、私は子宮収縮剤の入った点滴を2~3本受けることに。出血が多いと言われても私は麻酔の影響で出血している自覚はなく、前回は子宮収縮剤を使用しなかったけれど、今回はちょっと多いくらいなのかと思いながら朝を迎えました。
朝までには出血も落ち着き点滴は終了となりましたが、助産師さんには顔色が悪いと心配され、母子同室は急がなくていいからと言われました。
ベッドから起床し、貧血であることを自覚する…
トイレに行きたくなった私は、まだ歩行は危ないかもと看護師さんに言われ、車いすでトイレへ。排泄後、着衣をあげるのを手伝ってもらっていたそのとき……。冷や汗が出て嘔気が襲ってきたと思ったら目の前が真っ暗になり、倒れそうになりました。
気が付いた看護師さんが私を抱え、そばにあった車いすへ。私は車いすに乗車してすぐ症状は落ち着いたものの、看護師さんは車いすに乗った私を恐ろしいスピードで病室へ……。正直貧血より車いすに乗っているほうが怖かったですが、気を失いかけたのは初めてだったので、かなり危険な状態だったんだと思います。
私は産科医から、貧血が悪化しているからと鉄剤の処方を1カ月分受けました。病院での貧血体験の他に母乳にも影響が……。次男のときは出産直後から母乳が出ていたのに今回は微量しか出ず、1カ月経ってようやく出るように。母乳は血液からつくられるため鉄分は大事だなと思い、鉄分が多い食事を摂るように意識しています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
著者:古谷きょうこ
2男1女の母。正看護師免許資格あり。育児休暇や隙間時間を利用し、ライターとして活動中。主に妊娠・育児や健康についてのジャンルを執筆している。