妊娠判明から双子と知るまで
突然食べ物の好みが変化し、いつも体がだるく、常に気持ち悪さが続いていたため、「もしかして妊娠かも?」と考えるようになった私。はじめはただの風邪と思っていましたが、体調が優れない私を見た職場の先輩に、気持ち悪さがつわりに似ていると言われ、心当たりがあった私は産婦人科を受診しました。
検査をすると、お医者さんからすぐに「おなかに2人赤ちゃんがいるよ」と伝えられ、私は妊娠判明と同時に、一卵性双胎を妊娠したことを知らされました。
することがたくさんあった妊娠初期
妊娠が判明した当時、夫とはまだ入籍しておらず、遠距離のため住んでいる場所からの引っ越し、また勤務している職場への報告など、することがたくさんありました。職場にはすぐに報告をし、多胎妊娠ということもあり、仕事の量を減らしてもらいながら体調と相談し、妊娠6カ月まで勤務することに……。
夫とは、妊娠が判明してから1カ月後に入籍。 引っ越しは私が退職してから本格的に始めることにし、産婦人科も変更せず通うことにしました。 このころ、つわりはひどかったのですが食べられないということはなく、元気に過ごすことができました。そして、妊娠4カ月のころには周りの人が見てもわかるくらい、おなかがポコッと前につきだしていたのです。
貧血がよく起きていた妊娠中期~妊娠後期
妊娠5カ月ころになるとつわりも落ち着き、食欲が増したため、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群に注意しながら食事をしていました。また、貧血を起こし外出先で倒れてしまうことが多くなり、職場に相談をし退職することに……。退職後に引っ越しをおこない、外出する際は必ず家族に同行してもらうことにしていました。
貧血を起こさないため鉄分のサプリメントを飲むようにしたら、倒れることもなくなり、気持ち的にもゆっくり過ごすことができるように。2人の成長経過も順調でトラブルはなく、一番気になっていた性別を知ることもできたのです。妊娠6カ月から急激におなかが大きくなり始め、バランスを崩し転びそうになっていたのを思い出します。
妊娠後期~ドキドキの出産
私が通う産婦人科では、多胎妊娠の場合、出産は帝王切開と決まっていました。妊娠判明のときに説明されてはいても、帝王切開と聞くと最初は怖かったです。
しかし、実際に帝王切開で出産した友人に話を聞いていたので、不安よりも2人に会える喜びのほうが勝っていました。出産まで問題はなく、やはり心の準備はできていたものの、手術台に横になると不安で看護師さんの手を握り続けていました。
硬膜外麻酔だったので下半身の感覚と痛みがなく、数回体を揺さぶられた瞬間、赤ちゃんの泣き声が聞こえ、そのあとすぐにまたもう1人違う声が聞こえて2人の誕生を迎えました。タオルに包まれた2人を片方ずつ肩にのせてもらい、すごくうれしかったです。
妊娠が判明したとき、おなかにいるのはひとりだと思っていました。2人いると聞かされたときには驚きました。今、息子たちは2歳半になり、毎日バタバタの日々ですが、双子を自然妊娠する確率が低いと言われているのに、私を選んでくれたこと、貴重な体験をさせてくれた2人に感謝しています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
イラスト/キヨ
著者:福井吏映
2歳になる一卵性双生児の男の子育児に毎日奮闘中のママ。以前は、幼稚園、児童デイサービスに勤務。主に育児に関する自分自信の経験談を執筆している。