ピルと言えば避妊目的の薬、副作用が怖い……などあまり良いイメージがないという人がいるかもしれません。実際には、さまざまな種類があり使用目的が異なるため、ピルのことを知ればイメージがガラリと変わる可能性も! ピル服用ユーザーや、医療にかかわる人たちのリアルな声をご覧ください。
避妊だけじゃない!
月経困難症の保険適用でピル始めたんだけど、殺されるんかくらいの鈍痛と情緒不安定から解放された上に生理くる日がわかるから布団や下着を汚さずに済むし40cmナプキンが2時間で撃沈してた出血量は驚く程少なくなったし今のところメリットしかない。避妊だけじゃないピルの効果、もっと広がってくれ pic.twitter.com/rjSfghwMeA
— ののちゃん (@kojirasenono) April 6, 2020
月経困難症の保険適用でピルの服用を始めた投稿主さんは、ひどかった鈍痛と情緒不安定から解放されたそう。さらに生理になる日がわかることによって布団や下着を経血で汚さずに済み、経血が多くて頻繁にナプキンを交換しなければいけなかった日々に比べて量が減り、圧倒的にラクになったそう。
ピルを服用せず生理痛を体感したら……
生理痛重いタイプの人間なので最近低容量ピルを飲んで緩和しておりました。コロナが流行ってから産婦人科に行くのも怖くなり久々にピルを服用しない生理痛を体験したら、腰痛腹痛頭痛吐き気で動くのも辛い。毎月よくこれに耐えてたなと改めて実感。生理痛重い全女子、ピルは超オススメ!
— REKA27 (@REKA275) April 19, 2020
生理痛が重い投稿主さんは低用量ピルを飲んで症状を緩和していましたが、新型コロナウイルスによって産婦人科へ行くのが怖くなり、ピルの服用を一時的にストップ。すると、やはり生理期間は腰痛・腹痛・頭痛・吐き気で動くのもつらくなったそう。改めてピルを服用することで症状を緩和できていたことを実感したそうです。
ピルを服用して初めて気付いたこと
生理緩和の為にピル飲み始めて気が付いたんだけど私生理になるたびに熱出てたみたいだった
— ぴの子(@pinoconoq) April 20, 2020
いつも生理になると解熱鎮痛剤飲んでたから熱が出ることに気がついてなかっただけだった
今回は我慢できる程度の痛みだったから解熱鎮痛剤飲まずにいたら熱出たから多分そういうことなんだろうなって
生理痛緩和のためにピルの服用を始めたことにより、生理になるたびに発熱していたことを知ったという投稿主さん。以前は生理になると解熱鎮痛剤を服用しており、ピル服用開始後は、解熱鎮痛剤を服用しないでいると熱が出ていることに気付いたそう。
たしかに生理痛に効く薬として薬局で販売されているものは、効能として“発熱時の解熱”もあります。生理痛のために飲む薬を変えたことで初めてわかることがある……これはちょっと驚きですね!
アフターピルのオンライン処方が開始
人の体はコロナの非常時だからといって他の病気がお休みになるわけじゃない。緊急避妊、性感染症、中絶、出産、どれも必要な医療だ。例年GWは休診が多くアフターピルの入手が困難。今年はオンライン処方を積極的に進めている医師がいる。現状を取材した。必要な人に届け!https://t.co/r6IJyX1dms
— 及川夕子 (@cosmos201710) May 3, 2020
新型コロナウイルスへの感染を恐れて病院へ行かないという選択肢を取り、望まない妊娠を継続してしまう方、そのほかのさまざまな事情から診察・処方を受けられない方がいるかもしれません。アフターピルは、避妊を失敗したあと72時間以内に飲めば避妊率が高いと言われています。
投稿主さんはピルを処方する医師へ取材し、アフターピルのオンライン処方が今年4月から解禁されていることを、講談社 現代ビジネスFRaU(フラウ)webにて紹介しました。アフターピルのオンライン処方が解禁されている事実が必要な人に届き、悩んでいる女性が1人でも多く救われることを願います。
いろいろな種類がある!
一概にピルと言うのはやめた方がいいと思ってる。OCなのかLEPなのか、緊急避妊薬なのか。ピルという言葉の昔からのイメージはもう払拭出来ないので新しい言葉で伝え変えていきたい。
— pmさっとん♡ (@pmsattttton) April 27, 2020
ピルという言葉を聞くと、なんとなく“避妊薬”をイメージする方も多いですよね。ピルと言われるもののなかには、避妊を目的としたOC、月経困難症の治療を目的としたLEP、性交後72時間以内に服用する緊急避妊薬など分類がされています。
種類を知り、経口避妊薬の特性を活かして病気の治療に使われていることが理解されれば、今までのイメージを払拭できるかもしれませんね。
リアルな声を聞くことでさまざまな理由でいろんな種類のピルを服用する人がいることがわかり、ピルそのものについてもより理解することができました。「もしかしたら自分にも必要なのかも?」と思う方もいるかもしれませんね。気になった方は古いピルのイメージを捨てて、今一度ご自身で調べたり、病院等で相談したりしてみてはいかがでしょうか。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
協力/ののちゃんさん(@kojirasenono)、REKA27 さん(@REKA275)、ぴの子(@pinoconoq)、及川夕子さん(@cosmos201710)、pmさっとん♡ (@pmsattttton)
取材・文/寺田梓