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意外と知らなかった!「内診で診ていること」って何?【助産師が解説】

この記事では、助産師のREIKOさんがお産のときに助産師が内診で何を診ているのかを解説しています。内診で主に診ているのは、主に子宮口の開大度、子宮頸管の展退度、赤ちゃんの頭の位置、子宮頸管の硬さ、子宮口の位置の5つだそうです。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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妊婦さんのイメージ

 

こんにちは! 助産師のREIKOです。産科特有の診察である内診。妊婦健診やお産のときにするけれど、あれって何を診ているのか気になったことはありませんか? 今回は、お産のとき、助産師が内診で何を診ているのかをお話しします。

 

内診とは?

そもそも内診とは、産婦人科の医師や助産師によっておこなわれる基本的な診察方法の1つで、指や専用の器具を腟に挿入して、腟内や子宮、卵巣の状態を診察することです。

 

助産師は、指の感覚のみで内診をして、お産の進み具合を判断しています。お産のときの内診のタイミングは、陣痛の強さ・間隔やママの表情・訴えなどから判断しておこなっています。

 

内診で何を診ているの?

助産師は、内診のときに子宮口の開大度、子宮頸管の展退度、赤ちゃんの頭の位置、子宮頸管の硬さ、子宮口の位置を診ています。

 

子宮口の開大度

お産が進むにつれて子宮口は開いてきます。最終的に10cmまで開くのですが、助産師は自分の指の太さや指の開き具合から、今どのくらい子宮口が開いているのか判断します。

 

子宮頸管の展退度

子宮頸管の展退度(てんたいど)とは、子宮頸管の長さ・薄さを表しています。子宮頸管は陣痛が来る前、いわば「ちくわ」のような状態です。それが陣痛とともに徐々に短く薄くなっていきます。それを触れた感覚で判断していきます。

 

赤ちゃんの頭の位置

赤ちゃんの頭がどのくらい下がってきているのか、恥骨や骨盤の触れ方で判断します。

 

子宮頸管の硬さ

子宮頸管はお産が進むにつれて、小鼻、くちびる、そしてマシュマロ状と徐々にやわらかくなってきます。子宮頸管に触れた感覚で、今どのような状況なのか判断しています。

 

子宮口の位置

子宮口はお産が進むにつれて前方に向いてきます。子宮口の触れ具合で今どの位置にあるのか判断します。

 

そのほかにも…

それ以外にも、赤ちゃんがちゃんと正しい方向で降りてきているのか、産道の伸びはどうか、感染の兆候はないか……などなど、内診ではさまざまなことを診ています。

 

これらのことと陣痛の強さや間隔、ママの表情、訴え、赤ちゃんの心音など、総合的に診て、お産が順調に進んでいるのか、今後どうなるのか判断しているんですよ。

 

 

内診というと苦手な方が多いと思います。具体的にどんなことをしているかわかると、ちょっと苦手意識も薄れるのではないでしょうか? 内診をスムーズにおこなうにはリラックスが一番! ゆっくり息を吐くようにして内診に臨んでくださいね。

 

◆関連動画 出産ドキュメンタリー

 

 

 

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