私は妊娠中に、ネットや本で「子どもを怒ってばかりで嫌になる」「寝顔を見ては謝っている」というような子育て体験談をいくつか見ました。確かにそんな状況はつらいだろうと私も思い、そうならないためにはどうしたらよいのだろうかと考え、叱ることについてあらかじめマイルールを決めることにしたのです。いまだ試行錯誤の毎日ですが、私の叱り方についてお伝えします。
参考書に出合いました
初めての妊娠で、ネットや本で子育てに関して情報収集をしているときに出合ったのが『おだやかママの幸せ子育て法』(LICO 著/主婦の友社)です。これはAmeba公式ブロガー・LICOさんの育児ブログを書籍化したもの。家族みんなが笑顔になれるように、著者が実践してきた子育て法や考え方を紹介しています。
私はこの本に共感するところが多く、叱り方についても大いに参考にしました。意識したのは、「叱るポイントを明確にする」と「伝わる叱り方をする」というところです。
叱るポイントを明確にする
私と夫が妊娠中から話し合って決めた、叱るポイントは3つです。
1.命にかかわること
階段で遊ぼうとしたり、公道でふざけたり。
2.他人に不快な思いをさせること
ご近所の方にあいさつをしない、病院で動き回るなど。
3.食べ物を粗末に扱うこと
食べ物に興味を持つのはよいことだと思いますが、私たちが見て不快に思うくらいおもちゃにしているようであれば、すぐに叱ります。
この3点以外のことは問答無用で叱ることはせず、さらに叱ったあとは引きずらず、その場限りにするようにしています。
伝わる叱り方
子どもが生後6カ月ごろから、叱ることを意識するようにしました。叱るときは「そんなことするとあなたが怪我をして痛い思いをするかもしれない、そうなったらお母さんはすごく悲しい」など、どうしてやってはいけないのか、そのことをするとどうなるのかといったことも話すようにしています。
また、2〜3歳のころは、子どもから「ごめんなさい」をうまく言うことができませんでした。そのため「こういうときはごめんなさいだよ」「ごめんなさいできたら仲直りできるよ」と私からごめんなさいを促すことも。そうすると子どももごめんなさいがスッと言えるようでした。
今でも私のおなかがすいているときなど、感情的に怒ってしまうこともあります。けれどマイルールを決めておいたおかげで、感情が抑えることができていると思うことも多々。ムダに怒るストレスは多くはありません。子どもも、私に対して必要以上に萎縮することはないように感じています。
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著者:小原水月
1児の母。管理栄養士免許取得。「健康が人生をわくわくさせる」をモットーに食と健康の分野でライターとして活動中。高齢出産後、生まれ育った都心を離れ夫の実家がある地方都市へ移住。義母と同居。