初めての出産を無事終えた私。ある日インターネットで、「頑張って赤ちゃんを産んだ私に、夫がプレゼントを贈ってくれた!」という体験談を発見しました。海外では「プッシュギフト」と呼ぶそうで、素敵な習慣だなと思いました。と同時に、「感謝と労わりを示すプレゼントなら、妻から夫へ贈るのもアリなのでは?」とひらめいたのです。
資金は自分で稼ぐことに
妊娠中に夫婦で出かけたとき、夫が「いいなあ」と言っていた腕時計があったので、プレゼントはそれにしよう!と決めました。
しかし、わが家の家計は夫ひとりが支えている状態。生活費からお金を出したのでは夫が自分で買ったのと同じになってしまいます。私の独身時代の貯金で買うという手もあったのですが、そのお金は赤ちゃんのためにとっておいてあげたいという気持ちもありました。
そこで、貯金から半額、残りの半額は自分で新たに稼ぐことに決めました。
育児・家事の合間でコツコツ
いざ働こうと決めて在宅ワークを始めたものの、慣れない育児と家事の合間を縫っての仕事になるので、本当に少しずつしか作業ができませんでした。出産前ならば短期間で一気に働いて目標額を稼ぐことができたと思いますが、ママとなった今、最優先は赤ちゃんのこと。
途中くじけそうになったこともありましたが、妊娠中からずっと、仕事だけでなく家事も育児も率先しておこなってくれる夫に何としても喜んでもらいたい一心で、コツコツと働いてお金を貯めました。
ついに達成! 夫の反応は…
結局在宅ワークを始めてから3カ月もかかってしまいましたが、何とか目標額を達成することができました。
夫には逆プッシュギフトのことは秘密にしていたため、サプライズでお金を渡すと「本当にいいの!?」とびっくりしていましたが、感動してくれたようです。一緒に時計店へ出かけ、ついに目当ての腕時計をプレゼントすることができました。
喜ぶ夫の姿を見て、頑張って働いてよかった!と私もうれしくなりました。
夫は「腕時計を見るたびに家族のことを思い出して幸せな気持ちになる」のだとか。妊娠中も、出産してからも、夫にはいろいろと助けてもらい心から感謝しています。普段から言葉でも「ありがとう」と伝えてはいますが、あえてプッシュギフトという形あるもので気持ちを受け取ってもらうことで、夫婦の絆が深まった気がします。
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イラスト/sawawa
監修/助産師REIKO
著者:粟津愛美
一男の母。結婚を機に退職後、半年で妊娠・出産。滋賀県の田舎で初めての子育てを楽しみつつ、自身の体験談を中心に記事を執筆中。