「コロナ離婚」というワードを耳にするようになりました。新型コロナウイルスの影響で在宅ワークをする夫婦が増え、一緒にいる時間が多くなったことで夫婦仲が悪くなり離婚という選択をする人が多くなっているようです。今までとはまったく異なる社会状況による不安、いろいろなことを自粛しなければならないストレス、慣れない環境での仕事と子育て。気持ちが不安定な状態になってしまうのはしかたのない状況です。
しかしながらイライラをお互いにぶつけても良い状況は生まれません。相手にイライラしてしまったときに、やってはいけないこととは?
「~させる」会話をやめよう
相手を責める気持ちでいると、ついつい出てしまうのが「させる」会話です。
「あなたが私をイライラさせる」
「あなたが私を怒らせる」
「あなたが私を悲しい気持ちにさせる」
自分の気持ちが動いたのは相手のせいだと思っているときに、自然と出てきてしまいがちです。意識しないで多用している方もいるかもしれません。「あなたのせいだ」と言っていなくても、暗に相手を責めている言葉です。相手をイライラさせようと思っているのであれば効果的ですが、事を荒立てないようにしようと思っているならマイナスです。
最近こんな会話が続いているなと感じたら、いったん言葉を選び直すようにしてみてください。
「~する・~なる」会話への変換方法
では、同じ気持ちでも、どうやって伝えるといいのでしょうか。
「させる」を「する・なる」に変換するのがポイントです。
「あなたが私をイライラさせた」→「私はイライラした」
「あなたが私を怒らせた」→「私は怒った」
「あなたが私を悲しい気持ちにさせた」→「私は悲しい気持ちになった」
こうすることで、相手ではなく自分が主語になりました。
相手がどうしたかはおいておき、自分の感情が動いたことを伝えるようにしましょう。こうすることで、相手の思考があなたへの気持ちにいきやすくなります。
たとえば、「あなたが私をイライラさせた」と言われたとします。真っ先に思うのは多くの場合「私せいなの?」ではないでしょうか。「私はイライラした」と言われたほうが「何がイライラさせたんだろう?」と相手の思考について考えるきっかけになります。
「~させる」会話をしてしまったときの対処法
余裕がないとついつい意識せずに、また意識しないからこそ「~させる」会話をしてしまいがちです。もし自分が相手と話しているときに「~させる」会話をしてしまっていると気付いたら、「~する・なる」会話へ変換してみましょう。
すでにお互いに怒りが頂点に達してしまっていたら「する・なる」会話へ変換したとしても、なかなか相手について考えるのは難しくなっています。そのようなときは時間をおいてみてください。そして改めて、「する・なる」会話をしてみましょう。
今は、新型コロナウイルスの影響があり特別な状況です。生活が落ち着いたら相手への不満も減少するかもしれません。せっかく築き上げてきた家族の生活を壊したくないと少しでも思っているのであれば、意識して「する・なる」会話をするようにしてみてください。
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イラスト/おんたま
監修/助産師REIKO