私には2歳10カ月と6歳の娘がいます。長女は好き嫌いが少なく食卓に出したものを割と何でも食べてくれたのですが、次女は嫌いなものが多く、特に野菜が苦手でした。そして私が調理法を工夫しても食べてくれなかった野菜を、なんと娘は意外な方法で食べるようになったのです!
イヤイヤ期到来と共に好き嫌いをするように
次女は1歳8カ月ごろに自己主張をするようになってから、嫌いな食べ物は頑なに食べなくなりました。「おくち、アーンして」と言っても口を一文字に結んだまま。おだてて気分をあげようとしても、ご褒美でつろうとしても、私が怒っても次女は食べず、お手上げ状態。
長女は好き嫌いがなく食べさせることに苦労することがなかったので、私もどうしていいかわからず悩みました。特に野菜が嫌いで、食べてくれる野菜はトマトぐらい。仕方がないので、毎日トマトをあげていました。
食べてもらおうと工夫する日々
食べてくれる野菜がトマトだけでは、栄養が偏ってしまうと心配に。他の野菜も食べられるようになってほしいと思ったので、さまざまな調理法を試してみました。例えば、細かく刻んでチャーハンにしたり、野菜を柔らかくなるまで煮込んでスープにしたり、甘いものなら好きかなとにんじんのグラッセを作ってみたり。
でも私の頑張りも虚しく、なんとか次女の口に入れてもべーっと出してしまうのです。ネットでレシピを検索し、細かく刻んで味付けをしてと手間暇かけているのに……。
虚しくなり頑張るのをやめたら…
私は次女が2歳になるぐらいまでなんとか野菜を食べてもらおうと料理を頑張っていましたが、ある日、食べてくれないことを虚しく思い、次女向けの野菜のおかずを作ることをやめました。そして、半ばやけくそ気味にきゅうりスティックをお皿によそってみたら、なんと食べるではないですか!!
きゅうりのように青臭く、歯応えがある野菜を食べるはずないと思っていた私はびっくり。その後いろいろと試した結果、ブロッコリーも茹でただけで食べることがわかりました。それまでは茹でたブロッコリーを細かく刻み、とろみをつけたりスープにしたりとしていたのに……。
私は常に野菜の存在感をなくそうとしていました。しかしそれがとんだ思い違いで、次女は野菜が嫌いなのではなく、くたくたの柔らかい野菜が嫌いだったようです。細かく柔らかくしたほうが子どもは食べてくれるという先入観にとらわれず、早いうちからシンプルな食べさせ方を試せばよかったなと後悔しています。
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イラスト/おんたま
監修/助産師REIKO
著者:小川恵子
6歳と2歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。