欧米で人気に火が点き、現在日本でもじわじわ利用者が増えてきている生理用品「月経カップ」。便利、漏れないなどの噂を耳にして気になっているけど、なかなかチャレンジできずにいる人も多いのではないでしょうか。そこで、実際に月経カップを愛用しているというユーザーにメリットとデメリットについてアンケート調査してみました。「そんな効果も!?」といったメリットや「なるほど確かに……」といったデメリットも。今後の生理用品選びのご参考にどうぞ!
※調査概要
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー」のサービスを利用された方
調査期間:2020年5月30日~2020年6月4日
調査件数:3,412(有効回答数)
月経カップを知っていますか?
ナプキン、タンポンに替わる第三の生理用品として、2017年あたりから日本でもじわじわと広まってきた月経カップ。
医療用シリコンで作られたカップ状の製品をそのまま腟に挿入して使うというもので、従来の生理用品のような吸収型ではなく、カップの中に溜まった経血を捨てるという新しい発想に、発売当初から話題となりました。
さまざまなメディアが取り上げていたこともあって、「月経カップを知っていますか?」という質問には半数を超える66%の方が「知っている」と回答しています。たった3年でここまで広まったということは、今後もっと利用者が増えてくるのではないでしょうか。
月経カップを使ったことはありますか?
認知率に対して、利用率は全体の2%とまだまだ低い様子。ちなみに、「いいえ」と答えた方に使わない理由を聞いてみたところ、「挿入が難しそう」「お手入れが難しそう」「衛生面が気になる」といった声が多くありました。カップをそのまま入れて出すことや使い捨てせず洗い替えすることに抵抗がある方が多いようです。
月経カップのメリットは?
複数回答(※回答者数に対する割合のため、合計は100%を超えます)
抵抗があるという意見が多い中、月経カップを使っているという方に使用のメリットを聞いてみました。
最も多かったのは「洗って何度も使える」61%。続いて「蒸れやかぶれがない」52%、「長時間使用できる」47%と、やはりコスパの面で魅力に感じている方が多いようです。デリケートゾーンの蒸れやかぶれが軽減されるというのも嬉しいですね。
月経カップのデメリットは?
複数回答(※回答者数に対する割合のため、合計は100%を超えます)
続いて、デメリットについても聞いてみました。
最も多かったのは「手が汚れる」57%。これは、確かに!という感じですね。吸収型ではないので取り出した時に経血がこぼれることもあるし、トイレの個室から出ないと手も洗えない。仕方が無いこととはいえ、デメリットではあります。
その他で僅差だったのが「漏れが心配」52%、「挿入が難しい」49%という意見でした。この辺は使い慣れてくれば解消されるのかもしれませんね。
月経カップ「使ってよかった!」エピソード
最後に、月経カップユーザーに「使ってよかった!」と思ったエピソードを聞いてみました。
●ナプキンを使っていた時は、24時間ずっと漏れないか心配しながら生活していたが、その気疲れがほとんどなくなった!
●長時間使用できるため、子育てしながらだとトイレの時間もなかなか取れないこともあるが生理であることを忘れられるぐらい快適。出産後に経血の量がかなり増えて不快感があったが血が出ている感覚もないので動き回れる。
●匂いや痒みが気にならなくなった。
●生理に対するストレスが減り、開放的になったからか、生理痛が和らいだ!
●ナプキンを買う頻度が減りました! 今まで仕事中は漏れを気にして夜用を使っていましたが、昼用だけで済んでしまうのでコスパ面で大助かりです!
●ゴミが少なくエコかなと思いました。少ない日はいいかもしれません。
●夏でもかぶれずに快適なのが一番! 就寝中でもモレにくい。ほとんどモレないです。あと、タンポンなど使用することと比べて長い目で見ると、かなりコスパが良いので経済的に助かる。
●子どもと一緒にお風呂に入る時、経血を見られずに済む。
●経血量が知れた。ナプキン交換のためだけにトイレに行くことがなくなった。
エピソードの中で一番多かったのが、長時間使用できること、漏れにくいこと。特に就寝時やレジャーと被った時に重宝しているようです。生理のストレスが減ったことで、結果的に生理痛が和らいだという声も。また、「経血量が知れる」という点も、毎月セルフ健康チェックができて有難いですね。
実際に使っているからこそ分かる月経カップのメリットとデメリット、いかがでしたでしょうか。生理用品はやはり使い慣れているものが一番だと思いますが、もし月経カップに興味がある、チャレンジしたいという方がいたら、この記事が参考になれば幸いです。