2010年ごろに爆発的ブームとなった「塩糀」。もはやわが家では“定番調味料”と化しています。「1.5kgも使い切れない!」と思うかもしれませんが、“塩代わり”に使えば1.5kgなどあっという間になくなります。
業スーの「塩糀」は塩気が強く、水っぽいのが特徴
普通のスーパーで売られている塩糀は大体300g300円前後。とろみがあり、しょっぱさの中に甘みも感じられるものが多いと思います。
比べて業スーの「塩糀」は1.5kg入って275円。水気が多く、塩気も強いです。ちなみに糀のにおいもかなりします。ですから、「糀のにおいが苦手」「甘酒が飲めない」という人は、そのまま使うよりも加熱料理に使ってみてください。まったくにおいなど気にならなくなりますよ。
よく塩糀の良さとして、「腸内環境を整える」「ビタミンの生成をする」など挙げられますが、私が塩糀を使う理由は、
・食材のうまみを引き出してくれる(タンパク質をうまみ成分であるアミノ酸に分解する)
・安い肉や魚なども漬けるとやわらかくなる
この2点に尽きます! 何しろ特売の肉や魚を買ってきても、塩糀に一晩漬けておけばやわらかくなり、かつうまみも増しているんですね。簡単に言うと魚など塩糀に漬けるだけで翌日は“名店の西京焼き”みたいになるんです。
私がよくするのは、塩糀と味噌のダブル漬け! 分量は適当ですが、塩糀と味噌で肉や魚を漬け込み、あとは焼くだけ。でもこれがすごくやわらかくておいしいんです。
でも塩糀というと「どうやって使ったらいいかわからない」という人も多いと思います。そういう方には、いつも「塩代わりに使ってください」とお伝えしています。“うまみが強化された塩”だと思って、炒め物や焼きそばにどんどん使ってみてください。塩で作る以上に深みとコクが出ておいしくなりますよ!
ちなみに業スーの塩糀はビニール袋に入って売られているので、1度開封したら私は瓶に移し変えて冷蔵庫で保存しています。
初心者向け「小松菜とえのきの塩糀蒸し」
そしてこの「小松菜とえのきの塩糀蒸し」は“塩糀初心者”のころから何度も作っている鉄板メニュー。ご飯にのせて食べてもおいしいですし、お酒のつまみにもなりますよ。
【小松菜とえのきの塩糀蒸しの作り方】
●材料
小松菜…1わ
えのきだけ…1袋
塩糀、水、油…各大さじ1
※油はサラダ油でもオリーブオイルでもごま油でも可。
●作り方
①鍋に食べやすい大きさに切った小松菜とえのきだけ、残りの材料をすべて入れてフタをする。
②中火~強火に3分かけ、1度フタを開けて様子を見る。小松菜がくったりとしていたら完成。
すぐできるので、夕飯時もう1品ほしい!というときなどにも役立つレシピです。もちろん塩で作ってもおいしいのですが、さっぱりしすぎてしまうんですね。このおいしさはやはり塩糀を使うからこそできるものです。
サラダ油やオリーブオイルで作ればクセなくあっさり、ごま油で作れば中華風になります。ごま油で作るときは、少しだけ鶏がらスープの素を入れてもさらにおいしくなります。
疲れた日こそ!塩糀のオーブンドカ焼き
そしてこちらは私のお助けメニュー。疲れて何も作りたくない日、ありますよね。そんな日こそオーブン料理が助かります。何しろ切って→和えて→焼く、以上! でも逆にオーブン使いが面倒くさい!という人は、フライパンでフタをしながら蒸し焼きにしてもできます。レシピは一応書きますが、すべて“目分量”で上手に作れます。
【塩糀のオーブンドカ焼きの作り方】
●材料(お好きな分量でOK)
じゃがいも、玉ねぎ、さつまいも、プチトマトなどお好きな野菜
ソーセージ
こんにゃく
厚揚げ
塩糀
オリーブオイル
●作り方
①野菜はすべて食べやすい大きさに切る。
②ボウルに1、塩糀、オリーブオイルを入れ、よく和える。
③180度に温めたオーブンで約40分、じゃがいもに火が通るまで焼く。
※フライパンを使う人はフライパンに少しだけ油をひいてから2を入れ、フタをし、ときどき振るいながら“炒め蒸し”してください。
今回は夏も近いのでズッキーニやとうもろこしを入れましたが、秋や冬にはれんこんやかぶ、かぼちゃなども入れてもおいしいですよ。季節の野菜を楽しんでください。
糀のにおいが気にならない人はサラダもどうぞ
先ほど業スーの「塩こうじ」は糀のにおいがかなりすると言いました。でも気にならないという人にぜひおすすめしたいのがサラダ! 材料と行程も少ないし、きゅうりとトマトがおいしくなる暑い季節にぴったりのメニューです。
【きゅうりとトマトの塩糀サラダの作り方】
●材料
きゅうり…2本
トマト…1個
塩糀、オリーブオイル…各大さじ1
レモン汁…適量
●作り方
①きゅうりはたたき、トマトは食べやすい大きさに切る。
②サラダボウルに1を入れ、塩糀、オリーブオイル、レモン汁を加え和える。
こちらぜひ作ったら、1~2時間しっかり冷蔵庫で冷やしてから食べてみてください。よりおいしくいただけます。
もはやブームは去った塩糀ですが、これがあるだけで料理の腕を一段上げることができます! ぜひ食卓に取り入れてみてください。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
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著者:中田ぷう
業務スーパーやカルディ、コストコなどに詳しいフードジャーナリスト。著書に子どものごはん作りの闘いを描いた「闘う!母ごはん」(光文社)がある。育ち盛りな高校2年生と小学3年生のママ。