「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は赤ちゃんが快適に過ごせる夏の室温に関するご相談です。
Q.クーラーを入れるべきか否か悩んでいます
もうすぐ生後5カ月になる娘がいます。日増しに暑くなってきて、室温は28度近くまで上がっています。しかし、赤ちゃんの夏の適度な室温をネットで調べると、26度〜28度との記載がありました。
現状この範囲内におさまっていますが、私や夫は扇風機をつけていても暑く感じています。娘は暑くないのか昼寝のときもすやすや寝ていて汗もかいていませんが、頭や背中がとても熱いです。私たち大人はクーラーを入れたいと感じるほど暑いのですが、娘は汗をかいていないので暑いと感じていないと解釈してよいのでしょうか?
クーラーを入れるべきか否か悩んでいます。クーラーを稼働させてクーラー病になっても困るし、入れずに熱中症になっても困るし……。当然ながら娘はしゃべらないのでどう感じているのかわかりません。
高塚あきこ助産師からの回答
お子さんは大人よりも体温が高いので、大人が暑いと思う環境ですと、お子さんはもっと暑いと感じていることが多いです。また、お子さんは体温調節機能が未発達なので、汗がうまく出なかったりする場合もあります。パパさんやママさんが暑いと思われているのであれば、エアコンなどで適切に室温を調節していただくほうがいいかと思います。
※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー
※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください
エアコンの温度設定
特に0歳児は、体温を調節することがまだ苦手なので、外界の温度の影響を受けやすいです。夏場の室温は26~28℃が望ましいと言われています。ですので、エアコンの設定は28℃程度にします。また、外気温との差は5℃以内を目安にするといいです。
室内の温度を測るときは、赤ちゃんが生活している高さに合わせて測ります。「部屋が暑いな」と感じたときは、温度を下げるよりも風量を上げると体感温度が下がり、涼しく感じるそうです。涼しくなったら再び風量を下げましょう。赤ちゃんにとって適度な湿度は50~60%です。
エアコンで気をつけるポイント
設定温度以外に気を付けるポイントを4つお伝えします。
1.子どもに直接、風を当てない
冷たい風は下のほうに溜まります。赤ちゃんの体を冷やさないように、エアコンの風を直接赤ちゃんの体に当てないようにします。赤ちゃんを寝かせる場所は、吹き出し口の下は避けるようにしましょう。
2.扇風機を同時に使用する
エアコンの冷気を部屋中に回すために、扇風機を併用することも効果的です。夏場でも夕方になると外のほうが涼しくなる日もあります。そんなときは、エアコンを止め、窓を開けて風を入れ、扇風機だけで過ごすなど、そのときの状況に応じて扇風機を活用しましょう。
3.フィルター掃除
定期的にフィルターの掃除をしましょう。フィルターにゴミがたまると冷房の効果が弱まるので、2週間に1回は掃除すると効果があります。
4.場面場面の使用も効果的
体温が上がる食事中や睡眠時に使用すると効果的です。睡眠時は汗をかいていないか、体が冷えすぎていないかも確認しながら使用します。
夏場は沐浴や湯遊びを取り入れたり、蒸しタオルで全身を拭いてあげるだけでも、暑さ対策になり、体がすっきりします。スキンシップの際に、赤ちゃんの体を触り汗が出ていないか、冷えていないかを確認し、その時その時に応じて心地よい環境をつくってあげてください。
※参考:ニュース(ママネタ)「猛暑に要注意! 赤ちゃんと過ごす部屋でエアコンをじょうずに使う方法」【著者:保育士 中田馨 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長】
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