屋内屋外関係なし!夏に起こしやすい子どもの熱中症の予防策と対策!

2020/07/28 15:25
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熱中症は野外にいるほうがなりやすいイメージですが、屋内でもなります。子どもは体温調整機能が未熟なので、特に注意が必要です。大人がしっかりと見守ってあげて、子どもの具合が悪そうなら早めに休ませるなど、サポートしてあげましょう。
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子ども 外遊び 夏

 

熱中症は予防することができます。しかし、なぜ毎年発症する人がいるのでしょうか?その理由は、日ごろ自宅で過ごしていることが多いかたが急に真夏に外で遊ぶと、熱中症になりやすくなるからです。日頃から太陽の日差しを浴びたり、夏になる前に外の気温に慣れておくと、熱のストレスに強くなります。夏に向けて普段から体力づくりをおこなっておくことが、熱中症を予防するための方法の1つです。

 

長引くマスク生活! 今年の夏は特に注意が必要!

女の子 マスク

 

今年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、引き続きマスク生活を余儀なくされています。マスクを着用していると、体内に熱がこもりやすくなるほか、マスク内の湿度が上がります。そうすると、のどの渇きづらさを感じにくくなるため、熱中症になるリスクが高くなります。そのため、大人に比べて体温調整機能が未発達な子どもは、特に注意が必要です。例えば、人通りが少ない場所ではマスクを外してあげたり、外すように声かけをおこなうなど、子どもをサポートするように心がけましょう。

 

また、日本小児科医会では「2歳未満の子どもにはマスクの使用は不要。むしろ危険」と注意喚起を促しています。乳児の呼吸をおこなう空気の通り道は狭いため、マスクを着用することで呼吸をしにくくさせてしまったり、心臓に負担がかかってしまいます。ほかにも、マスクが窒息のリスクを高めてしまうため、2歳未満の子どものマスク着用はやめましょう。

 

熱中症ってどんな症状? 熱中症を防ぐ方法とは

子ども 熱中症

 

熱中症の症状は、下記の軽度(1度)、中度(2度)、重度(3度)の3段階に分かれます。

 

■軽度(1度)

めまいや立ちくらみのほか、筋肉痛、筋肉の硬直、大量の発汗が見られることも。応急処置をおこないながら様子を見て、回復しないようなら医療機関を早めに受診しましょう。

 

■中度(2度)

頭痛や吐き気、嘔吐症状のほか、倦怠感、虚脱感などが挙げられます。体に力が入らなかったり、ぐったりとした様子になることも。放置したり、適切な応急処置をおこなわないと重度へ移行してしまう危険性があります。

 

■重度(3度)

けいれんや意識障害、手足の運動障害が起こるほか、体に触ると熱いと感じます。すぐに医療機関へ連れていく必要があります。

 

熱中症の応急処置

子どもの熱中症の症状が軽度(1度)の場合、まずおこなってほしいのが、日陰や涼しい室内へ移動させることです。次に首筋や脇の下、足の付け根を冷たいタオルや氷などで冷やします。そして、脱水症状にならないよう水分補給を少しずつおこない、様子を見ます。

 

また、中度(2度)の場合も基本的には軽度と同じ対応を取りつつも、できるだけ早めに病院を受診するようにします。

 

さらに、重度(3度)の場合はすぐに救急車を呼び、1秒でも早く病院を受診するようにします。

 

子どもの年齢にあった水分補給を

生後5カ月くらいまでは、母乳かミルクで水分補給をおこないます。生後6カ月以降(離乳食が始まるあたりから)は、母乳やミルクに加えて麦茶でも水分補給が可能になります。1歳以降の子どもの水分補給は、基本的には水やお茶で十分ですが、お好みの水分で大丈夫です。また、氷も良いでしょう。熱中症かなと思ったら塩分補給をするために、野菜スープなどを飲ませるのも効果的です。

 

熱中症にならないために気を付けることとは

初夏からお散歩や外遊びをしておくと、暑熱順化によって夏に強い体になります。高校野球が中止になったのも春から初夏に練習をせずにいざ本番で真夏の甲子園で試合をすれば、元気な高校球児でも熱中症になってしまうからです。そのため、日頃から外遊びや日光浴をおこない、熱ストレスに強い体づくりをおこないましょう。そうすることで熱中症のリスクが下がります。

 

また、上記のほかにも、子どもが熱中症にならないためには、どのようなことに気を付けたらいいのか具体例をご紹介いたします。

 

小さな変化も見逃さないようにする

顔色が悪くないか、動きがにぶくなっていないか、体を触って異常な熱さがないかなど、しっかりと子どもを観察し、小さな変化も見逃さないようにします。異常が少しでも見られたら、水分補給をおこなったり、日陰で休ませるようにしましょう。

 

●こまめに水分補給と休憩を取るようにする

野外の場合は特に注意が必要です。夏の野外は暑く、体力も消耗しやすくなるため、例えば15分おきなど時間を決めて、水分と一緒にこまめに休憩時間を取るようにします。その際汗をかいていたら拭いたり、着替えるようにしましょう。

 

●服装に注意する

外遊びをする際は、通気性の良い服装を着るようにします。また、体を締め付けない洋服選びもポイントです。夏は日差しが強いので、帽子もかぶせましょう。

 

●照り返しに注意する

夏のアスファルトは高温になっています。そのため、小さくて地面が近い子どもは、照り返しの影響を受けやすいです。アスファルトの面積が広いところで遊ぶ場合には、より子どもの様子を観察するようにし、体調が悪そうな場合はすぐに休ませてあげてください。

 

●短い時間でも車の中に置き去りにしないようにする

「ちょっとの時間だから」と車の中に子どもを残してしまい、その結果子どもが熱中症になってしまうというケースは全国で毎年多発しています。夏場は気温が上がりやすく、わずかな時間で車内は高温になってしまいます。夏場の子どもの車内への置き去りは命に関わります。危険なのでやめましょう。

 

熱中症以外で夏場に気を付けること

熱中症ではないですが、夏の公園の遊具は時間帯によっては高温になっているので注意が必要です。特に鉄製のものは、太陽の熱を吸収して高温になっており、火傷を負ってしまうケースもあります。そのため、できるだけ太陽が出ている時間帯の公園の利用は避けるか、遊具を使う場合にはすべり台や鉄棒、ブランコの触る部分など事前に大人が触って温度を確かめるようにしましょう。

 

子どもは楽しく遊んでいると、つい夢中になり、自分の体の異変に気がつかないことがあります。そのため、特に大人が子どもの異変がないかを気にかけてあげることが大切です。水分補給の声掛けをおこなうことはもちろん、子どもの様子がおかしくないかなど注意深く見てあげてくださいね。

 

監修者

医師 松井 潔 先生

小児科 | 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長


愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。


経歴

1986年 愛媛大学医学部卒業

1986-1988年 神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント

1988-1990年 同神経内科非常勤

1990-1992年 国立精神・神経センター小児神経科レジデント

1992-2005年 神奈川県立こども医療センター新生児科 医長

2005年− 同総合診療科 部長

 

■専門領域

小児科

小児神経

新生児

 

■所属学会・委員等

日本小児科学会

日本小児神経学会

日本周産期新生児医学会

日本てんかん学



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