ある夜突然唇にできものが
娘に離乳食をあげ終わったあと、唇に小さなできものができていることに気が付きました。離乳食を食べながら唇を噛んでしまったのかとあまり深刻には考えていなかったのですが、翌朝遠まきに見てもわかるほどできものは大きくなっていました。
心当たりといえば、私がスーパーで買い物をするとき、娘はベビーカーから手を伸ばしてかごの端を触っていること。私自身は手を買い物の前後で消毒しているものの、娘の手のケアは不十分だったと反省し、これ以上腫れがひどくならないうちにと慌てて小児科に駆け込みました。
唇にできたできものの正体は…
拍子抜けすることに、小児科医の診断は「転んでぶつけたところが腫れたのでしょう」とのことでした。本人が元気であること、熱が出ていないことなどがその主な理由でしたが、なによりも大人の口唇ヘルペスと違い、赤ちゃんのヘルペスは風邪を引いたような初期症状が出るそうです。
風邪を引いたときにそれがヘルペスだということに気が付くことはほぼ不可能だそうですが、以降免疫力が下がったときにヘルペスウイルスが目に見えるところに出現するのだそう。
スーパーの買い物かごに触っていたとしても、昨日の今日で唇に症状が出ることは考えにくいとのことでした。その日は口内炎に塗る薬を処方してもらい、経過を観察することになりました。
※口唇ヘルペスは単純ヘルペスウイルスの感染が原因となり発症します。主な感染経路は、水疱内の透明な液や皮膚のただれた部分、唾液、ウイルスが付着した手指や器具からの接触感染です。
5日ほどかけて完治したできもの
娘が眠っているときに少しずつ薬を塗り、赤いできものは5日ほどで完治しました。娘はちょうどハイハイができるようになってきた時期。ヘルペスではなくてホッと安心するのと同時に、ハイハイしながら顔から転ぶことがないよう、もう少し用心して見守ろうと思いました。
歯が生えかけの今の時期、ぶつけかた次第では歯が唇を貫通してしまう子も珍しくないそうです。もちろん治るそうですが、想像しただけで痛そうな思いを娘にさせるわけにはいかないので、用心深く成長を見守っています。
私が大人になってからヘルペスに手を焼いたこともあり、症状を見たときはとても焦りましたが、ぶつけた衝撃の腫れだと知って安心しました。とはいえ、娘がどのタイミングでぶつけたのか私に心当たりがなかったことを反省するばかりです。ハイハイが始まり転びながら日々成長している娘ですが、もう少し用心深く見守ろうと思った体験でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師 松田玲子
著者:こさい れい
0歳女児の母。元テレビ番組ディレクター。フランスで育った自身の経験をもとに海外生活、旅行、子育てについて執筆している。