予定日はまだ先……もし今赤ちゃんが生まれたら!?【後編】

この記事では、助産師のREIKOさんが早産について解説します。在胎32週になると赤ちゃんの体重は約1,500g前後となり、合併症のリスクが減ってきます。在胎35週の赤ちゃんの体重は2,000g前後。生まれてきた赤ちゃんの状態によっては、産婦人科病棟で経過を見ることもあります。

この記事の監修者

助産師REIKO

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

未熟児の赤ちゃんのイメージ

 

こんにちは! 助産師のREIKOです。前回は切迫早産で入院されているママにお話しする目標の「まずは妊娠24週(6カ月の初め)!」についてお話しさせていただきました。今回は、それ以降の目標の「妊娠28週(8カ月の初め)」「妊娠32週(9カ月の初め)「妊娠35週(9カ月の終わり)」についてお話ししたいと思います。

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体重1,000g越え! ~在胎28週~

妊娠24週をクリアしたママの次の目標は、妊娠28週です。在胎28週の赤ちゃんの体重は、1,000g前後になります。在胎28週を過ぎてくると、呼吸に必要な物質「肺サーファクタント」が増えてきますが、まだまだ人工呼吸器のお手伝いが必要なケースが多いです。引き続き、それ以前に生まれた赤ちゃん同様に厳重な管理が必要になります。

 

ここからは、私が働いていたNICUでのお話になるのですが、体重が1,000g未満の赤ちゃんは、小数点レベルでの水分管理が必要であるということと皮膚への負担を考慮して、おむつを装着していませんでした。

 

しかし、1,000gを超えると水分管理も少しゆるむため、おむつ装着OKの指示が出ます。やはり、小さくてもおむつをすると、よりいっそう赤ちゃんらしさが出てきたように感じましたよ。

 

呼吸状態も落ち着いてくる? 体重1,500g越え! ~在胎32週~

在胎32週になると赤ちゃんの体重は約1,500g前後となり、合併症のリスクが減ってきます。呼吸に必要な「肺サーファクタント」もどんどん作られてきているため、人工呼吸器のお手伝いが必要な赤ちゃんが減ってきます。

 

しかし、呼吸中枢がまだ未熟なため、呼吸をお休みしてしまう赤ちゃんも。呼吸状態が不安定な場合は、保育器内に酸素を流して、呼吸しやすい環境をつくっていきます。ママが面会中、赤ちゃんが呼吸をお休みしてしまう場面もあって、びっくりされることが多いですが、これも成長とともになくなっていきます。

 

超低出生体重児で生まれてきた赤ちゃんもこのくらいの時期になると、おしりの周りやほっぺに少ーしずつお肉がついてきて丸くなってきます。それがとってもかわいかったです。

 

ほぼほぼ安心! でもまだ注意は必要~在胎35週~

もうすぐ10カ月に入る在胎35週の赤ちゃんの体重は2,000g前後。呼吸に必要な「肺サーファクタント」も十分な量になり、呼吸状態も落ち着いてきます。

 

私が働いていた病院では、妊娠35週以降で出産する場合、特に問題がない場合は自然分娩の方針がとられていました。生まれてきた赤ちゃんの状態によっては、産婦人科病棟で経過を見ることも。しかし、まだまだお熱のコントロールがうまくできなかったり、低血糖になったりと注意が必要で、最初は産婦人科病棟で経過を見ていたけれど、やはりNICUへ……というケースも少なからずありました。

 

自然分娩が可能になることや産婦人科病棟で赤ちゃんが管理できるということもあり、切迫早産の治療のためにおこなっている点滴を中止する目安も妊娠35週でしたよ。

 

 

このように赤ちゃんの成長・発達段階の節目となる在胎週数があります。”〇週だからこう!”というわけではなく、在胎週数が浅くても、比較的元気な赤ちゃんもいますし、その逆もあります。あくまでも目安ですが、参考にしていただければと思います。

 

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