「おむつ、カラカラですよ」
わが子は1歳4カ月から、定員10人の事業所内保育所に通っていました。保育者は3〜5人いて、のんびりと子どものペースに合わせた保育。保育者が子どもたちにさまざまな体験をさせてくれる中、トイレトレーニングも子どもの意思を尊重させるスタイルでゆるくおこなっていました。
わが子が2歳を過ぎたころから、私がお迎えに行くたびに保育者から「おむつカラカラですよ、トイレじょうずでしたよ」とのコメント。それでもわが子にパンツを促すと嫌がられるのでおむつを使い続けていました。
転園予定のこども園の説明会に参加して
わが子が通っていた事業所内保育所は対象が0〜2歳で、提携園が家から遠かったため、子どもが3歳のときに地元のこども園に転園しました。事前に子どもと一緒に参加した説明会で、年少組はなるべくおむつをはずしてくるようにとのこと。
説明会の帰り道、私はわが子に「おむつじゃなくてパンツはいてきてね、だって。どうする?」と聞いてみました。そうすると「パンツはく!」と自ら言ったのです。
3歳3カ月、転園まであと3週間。わが家のトイレトレーニングが始まりました。
保育者の理解とサポートに助けられ
いざ、おむつをはずしてみると、ほとんど失敗しませんでした。ただ、自信を持って転園したものの、新しい環境下では失敗の連続。1日に1〜2回は失敗して、毎日パンツを持ち帰ってきました。
私は保育者の手をわずらわせていることに申し訳なさを感じ、わが子の担任に話をすると「新しい環境で慣れないだけだと思う。みんな通る道だから大丈夫。一緒に育てていきましょう」という言葉をもらいました。私は萎縮していた気持ちが和らぎ、心強くも感じました。
徐々に失敗する頻度は減り、転園2カ月後にはパンツを持ち帰ることはなくなりました。子ども園の同じクラスの子たちよりは遅いおむつはずれだったと思います。けれど私も子ども自身も深刻になることなく、大きなストレスを抱えずに過ごせました。
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作画/Michika
監修/助産師 REIKO
著者:小原水月
1児の母。管理栄養士免許取得。「健康が人生をわくわくさせる」をモットーに食と健康の分野でライターとして活動中。高齢出産後、生まれ育った都心を離れ夫の実家がある地方都市へ移住。義母と同居。