1歳を過ぎても離乳はせず
事故が起きたのは子どもが1歳のころでした。離乳食をしっかり食べていて、食後のおっぱいはごくごく飲むというより触れたり口に含んだりするのが好きといった感じで、あまり必要がなさそうな様子。子どもは夜も2〜3回目を覚ましますが、おっぱいをあげれば落ち着いてすぐに眠りに戻っていきます。
本人がおっぱいを欲しがっているし、私もおっぱいの便利さと安心感を手放せず、積極的な離乳は考えられませんでした。今だけのことだし、本人が欲しがるうちはおっぱいをあげようと考えていました。
一瞬ウトウトしてしまい
夜中に2〜3回目を覚ます子どもに毎晩付き合い、私は慢性的な寝不足状態。日中に子どもと一緒に昼寝をするのを日課にしていました。それでも1日中、頭はボーッとしていて集中力もありません。子どもと遊んでいてもウトウトしてしまうことが多々ありました。
それでも今だけのことだと思い、寝不足対策は何もしなかった私。ある日、私がウトウトしていると子どもの泣き声がし、一気に目が覚めました。子どもを見るとおでこから血が……! 転んで積み木の角にぶつけたようでした。
バンドエイドですみました
泣きじゃくる子どもを抱いて、どうしたものか考えているうちに子どもは泣きやみ、遊びだしてしまいました。少し拍子抜けしたような気持ちで傷を見ると、血は止まっています。傷も浅そうです。
とりあえずバンドエイドの「キズパワーパッド」を貼って様子をみることに。しばらくしても変わった様子はないので、病院には行きませんでした。そして5日間、子どもに変わった様子はなく傷もきれいに治り、笑顔で遊んでいました。
当時、私は子どもの世話と家事に追われて自分のことは後回しにしがちでした。限られた期間のことだし、どうにかなるというおごりもあったと思います。「自分が万全ではないと子どもは守れない」。自分のケアと家族の世話のバランスをとりたいと考えるきっかけとなった一件でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※傷口が深い場合や、出血が止まらない場合、腫れ、膿などが見られる場合は病院を受診しましょう。
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監修/助産師 松田玲子
著者:小原水月
1児の母。管理栄養士免許取得。「健康が人生をわくわくさせる」をモットーに食と健康の分野でライターとして活動中。高齢出産後、生まれ育った都心を離れ夫の実家がある地方都市へ移住。義母と同居。