おなかが張るたびに心拍が低下! 陣痛が来たときが心配だけど大丈夫?

2020/09/10 14:25
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ベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】のなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回はNST(ノンストレステスト)に関するご質問です。

妊婦さん

 

「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回はNST(ノンストレステスト)に関するご質問です。

 

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Q.おなかの張りとともに赤ちゃんの心拍が低下していました。

先日妊娠34週でNSTを受けたのですが、毎回おなかの張りとともに赤ちゃんの心拍が低下していました。しかし、低下してもすぐもとの数値まで心拍数が戻っていました。その一週間後にもう一度NSTを受け、そのときは一度もおなかの張りがなく心拍数も正常で、先生からは特に問題がないから後は陣痛を待つだけと言われました。陣痛が来て病院に行くまでの間に赤ちゃんの心拍が低下し、危険な状況にならないか不安です。先生の言うようにこのまま陣痛が来るのを待っていても大丈夫なのでしょうか?

 

高塚あきこ助産師からの回答

実際にNSTを拝見していませんので、どの程度の心拍の低下かわかりませんが、おなかの張りに伴う心拍の低下の場合には、児頭の圧迫や臍帯の圧迫が原因となることが多いです。

 

お産が近くなってくると、赤ちゃんが下がってくることで、おなかが張るたびに児頭が圧迫を受けて心拍が低下します。ですが、一時的なもので、おなかの張りがおさまれば、回復することがほとんどで、おなかの張りのタイミングと一致することが特徴です。また、臍帯の圧迫の際は、臍帯の位置や赤ちゃんの首に臍帯が巻いていたりすると、おなかの張りに伴って心拍が低下することもあります。

 

いずれにしても、NSTの際に特に何も説明がなかったのであれば、それほどシビアな状態ではなかったのだと推測されます。陣痛が来て、赤ちゃんがもし危険な状態になることが予測されるのであれば、入院管理になる場合が多いかと思いますよ。もし、ご心配であれば、かかりつけの産院にご確認なさって、受診のタイミングをご相談くださいね。


※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー

※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください


ノンストレステストとは?

NSTと略されることも多い「ノンストレステスト(non-stress test)」は、胎児心拍数モニタリングと言われる検査の1つで、おなかの張りがない状態でおなかの中の赤ちゃんが元気であるかを胎児心拍から評価するための検査です。これは、自然分娩に赤ちゃんが耐えられるかを見るためにもあります。産院によって異なりますが、だいたい妊娠34週前後に、必要に応じておこなわれます。

 

ノンストレステストをおこなうと、時間の経過とともに胎児心拍数や胎動、おなかの張りを記録できる胎児心拍数陣痛図(CTG)に波形で記されていきます。

 

おなかの中の赤ちゃんが元気であれば、胎動や内診、おなかを刺激したときなどに赤ちゃんの交感神経が刺激され、心拍数が増えます。心拍数の増加は、おなかの中の赤ちゃんの自律神経系が正常であることを示す反応のため、ノンストレステストでは胎動などで起こる心拍数の変化を利用し、胎児心拍数陣痛図に一過性頻脈と言われる波形が認められるかをみます。

 

ノンストレステストの判定方法とは?

ノンストレステストは、時間の経過とともに胎児心拍数陣痛図に記された「胎児心拍数」に加え、「胎動」や「おなかの張り」などから判定されます。

 

【胎児心拍数陣痛図】

胎児心拍数陣痛図イラスト

 

●胎児心拍数陣痛図の見方

胎児心拍数陣痛図のグラフは、2本の波線が出ます。

上段に表示されているのが「胎児心拍数」で、おなかの中の赤ちゃんの心拍数になり、下段に表示されているのが「子宮収縮圧」で、おなかの張りになります。

真ん中の「■」で表示されているのは赤ちゃんが動いたときに表示される「胎動」となります。

 

赤ちゃんの心拍数のグラフについては、平らな状態よりギザギザと波打っている状態のほうが元気です。ただし、おなかの中の赤ちゃんが寝ているときは、動きが少ないので平らな状態が続くことがあります。おなかの中の赤ちゃんが起きて動いている状態だと心拍数が上がってギザギザが大きくなり、元気であると判断することができます。これを一過性頻脈と言います。

 

反対に胎盤の機能が落ちているときや赤ちゃんに元気がない状態だと、心拍数が下がったり、谷のように下に心拍がぐっと下がる場合もあります。赤ちゃんの状態によっては、入院や緊急帝王切開となる場合もあります。

 

下段のグラフはおなかの張りがあるかを示しています。おなかの張りがあると山のような形になり、おなかの張りが強く、時間が長いほど大きい山になります。このおなかの張りがどのくらいのペースで来ているかで、陣痛が始まっているのか判断することもできます。

 

おなかの張りが来たときや来たあとに、赤ちゃんの心拍数が下がるときがあります。そのようなときは、本格的な陣痛のときにおなかの張りの力も強くなるため、赤ちゃんが陣痛に耐えられないと判断され、帝王切開でのお産になることもあります。

 

赤ちゃんが元気でないと判断された場合は?

ノンストレステストでおなかの中の赤ちゃんが元気な状態ではないと判断されたときは、人工的におなかの張りを起こして、赤ちゃんの心拍数の変化をみるコントラクションテスト(CST)やノンストレステストに超音波検査を一緒に使い胎動や羊水量、呼吸の運動などを確認する検査をおこない、おなかのなかの赤ちゃんの状態を判断することになります。実際に、赤ちゃんが元気ではないと判断されたなかで状態が悪化しているケースは、50%未満と言われています。


※参考:基礎知識(妊娠中)「おなかの中の赤ちゃんの状態を知ることができるノンストレステスト(NST)とは?」【監修者:助産師 Yuko】


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