「子どもが生まれたら、人見知りしない子に育てたい!」これは人見知りで悩んできた私自身にとっての不安でもあり、楽しみでもありました。
たくさん人に会わせて遊ばせようと、漠然と前向きに考えて迎えた子育て1年目。なんと子どもは生後3カ月から人見知りをし始めてしまいました!
早すぎ!生後3カ月から始まった人見知り
まだ眠ってばかりの時期で、人と遊ばせるなんて当初の計画は泡と消えました。じぃじ・ばぁばに会っても泣き、街で「かわいいね」なんて声をかけられようものなら顔を真っ赤にして大泣き!
良かれと思って抱っこや声かけをしてくれた相手に申し訳なく思い、「今眠たいので泣いちゃったみたい」など適当な理由をつけて謝り続けていました。
そのあとも人見知りは治まらず、児童館では子どもの輪に入れない、親戚の集まりでは家にも入れないほどになりました。
自分が子どもの時、どう感じていたか?
子どもは私が避けたかった人見知りの状態となりました。でも「避けたかった」は親の言い分です。
では、自分が悩んでいたあのころはどう感じていたのでしょうか?「人と遊びたいのに恥ずかしい」「どう声をかけたらいいだろう」「分からないから泣きたい」「親の背中に隠れていたい」思い返せばこんな気持ちでした。
子どもは何も分からないんです。そう気付いてからは、子どもに自分が人と会話する姿を見せたり、話しかけ方を積極的に教えたりするようにしました。
将来のために、子どもに教える
公園の砂場では、まず自分がほかの子どもに話しかけてみせます。「こんにちは」「これ貸して」「ありがとう」「はいどうぞ」。
そしてわが子に「一緒に遊びたい時はこう言うといいよ」などと教えてあげます。あせる気持ちを抑え、無理強いせずに、人への緊張感を乗り越える術を理解させていきました。
すると2歳のある時期、急に人に声をかけることを恐る恐る楽しむようになったのです。その時は「蓄えた言葉を口に出してみたくなったかな!?」とうれしく思いました。
幼稚園生になった子どもはまだまだ人見知りですが、予想以上の早さで園に馴染み、お友達もできました。子どもの人生、本番はこれから!将来のために、人と関わる楽しみをこれからも教えていこうと思います。(TEXT:マミタス)