「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【専門家に相談】。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、離乳食の味付けに関するご相談です。
Q.そろそろ離乳食に調味料を使っていくべき?
もうすぐ生後9カ月になる娘の離乳食の味つけについて質問させてください。生後5カ月に入ってすぐ離乳食を始め、大きな問題はなく現在までこられたと思っています。目立った好き嫌いもなく順調に食べているので、素材の味だけで作っています。ですが、そろそろお醤油一滴などの調味料を使っていくべきなのかどうか悩んでいます。もともとは素材の味だけで食べなくなったら味をつけようと思っていたのですが、想像していたより食べてくれています。ですが味の風味を覚えさせるために少しずつ使ったほうがいいのかな……と迷うようになりました。
久野多恵管理栄養士からの回答
素材の味だけでおいしく食べてくれるのであれば、あえて調味料を使用しなくても良いですが、大人の食事からの取り分けも推奨されていますので、その際は大人用に味付けされたものを取り分けて、お子様用に薄味にして与えても良いです。
例えば、味噌を溶き入れたあとの味噌汁の具材を取り出して、お子様用に食べやすい形状にして与えたり、煮物の具材を取り出して、外側の味が濃い部分だけを削り落として中の薄味の部分だけを与えたり、お湯の中で塩分を落としたりという工夫で与えても良い段階になります。
取り分けのメリットとしては、食事の準備が大人の食事と一緒にできるので、お金と時間の節約になるといこと、大人と同じものを食べられるという喜びを教えてあげられるので食育になるという事があげられます。
味の風味を覚えるという視点では今後幼児期になっても充分体験できますので、ご家庭のそれぞれのご判断で調味料の使用をご検討されて良いと思いますよ。
※参考:ベビーカレンダー「専門家に相談」コーナーより
離乳食期は味付けではなく風味付け
離乳食に調味料を使うときの考え方は「味付け」というより「風味付け」です。調味料を入れる前の味でOKなら、調味料を入れなくても大丈夫。少し風味をつけてみようというときに、調味料をつけ足してみましょう。調味料は離乳食後期からすすめています。
各時期の調味料の目安量
離乳食に使う調味料の基本はしょうゆと味噌。この2つの各時期の目安量です。
・しょうゆ
離乳食後期:0.5ml
離乳食完了期:0.8ml
・味噌
離乳食後期:0.5g
離乳食完了期:0.7g
0.5gと言われても分かりにくいですよね。たとえば、しょうゆなら1〜2滴。味噌なら小豆1/2~1粒くらいの大きさを目安にしてみましょう。これは1回の食事の全量です。つまり、おみそ汁と野菜の煮物を作ったときは、その合計の量が上記程度にしましょう。
※しょうゆは食物アレルギー20品目食品の大豆や小麦、味噌は食物アレルギー20品目食品の大豆からできているので最初に食べさせるときは慎重に。
※赤ちゃんの食欲や発育・発達には個人差があります。月齢や進め方は目安です。赤ちゃんのようすをみながら離乳食をすすめてください。
※食物アレルギーのない赤ちゃんを対象にしています。アレルギーのリスクが疑われる場合や診断されている場合は、医師の指導にしたがってください。
※アレルギー表示は目安です。実際の食材および加工食品とは異なる場合がございます。パッケージ裏などに記載の原材料やアレルギー表示、成分表等をご確認ください。
※参考: ニュース(食・レシピ)「離乳食メニューを考えるのが大変!味付けがわからない」【著者:保育士 中田馨 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事・中田家庭保育所施設長】
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