私の生理、重いの?軽いの?普通なの?見分けかたはコレ【医師監修】

2020/10/21 21:55
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なかなか人と比べる機会の少ない生理症状。自分の生理は、重いのか、軽いのか、はたまた普通なのか。ちゃんとわかっていないという人は多いでしょう。そこで、生理症状の重さを見分ける手段について、医師に聞いてみました。
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子宮筋腫

「重い生理痛」の見分け方

生理痛にはさまざまな症状があり、人それぞれ違うものですが、「重い生理痛」とはどういう状態を指すのでしょうか? 自分の生理痛が重いのか、軽いのか、はたまた普通なのか、周りと比べることで判断している人も多いはず。そこで、どんな症状だと「重い生理痛」のか、見分け方を医師に聞きました。

 

 

答えてくれたのは……
こまがた医院院長 駒形依子(こまがたよりこ)先生

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』

 

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重い生理痛ってどんな状態のこと?

そもそも生理痛は「生理に伴う痛みや不快感」全般のこと。下腹部痛や腰痛、頭痛などの症状は、多くの人が経験しているのではないでしょうか?

 

一般的に、「重い生理痛」は、症状の程度や、複数の症状があるかで判断されます。しかし、痛みの感じ方にしても、人それぞれ違うので、同程度の強さの痛みがあったとしても、痛みに弱い人はすごくつらく感じますし、痛みに強いタイプの人は、それほどつらいとは感じないかもしれません。

 

大事なのは痛みのベルではなく、本人が「重い」「しんどい」「辛い」と感じたら、それは「重い生理痛」なのです。

 

気を付けて! 重い生理痛は病気のサインかも?

生理痛を引き起こす原因には、冷えや脱水があると言われており、その場合は、生活習慣を変えることで緩和されることもあります。ただ、生理痛の原因には、手術が必要になるような病気の場合もあります。

 

重い生理痛を起こす病気として最も多いのは子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症の3つで、女性の三大良性疾患とも呼ばれます。大きさやできた場所、進行具合によって経過観察、薬物療法、外科手術の3つの方法で診療されますが、自覚症状がない場合もあり、病院に行ったときにはかなり進行していた……ということも。

 

これは、症状があったとしても、自分の中ではすでに「当たり前の症状」になってしまっていて、症状を自覚していないというケースもあります。自覚症状がある時点で体は悲鳴を上げていますし、自覚してからでは遅い場合もあります。定期的にがん検診や超音波検査を受けるようにしましょう。

 

なお、これらの病気は、ほとんどの場合、生理痛や過多月経(経血量がひどく多い状態)が重くなる傾向があります。いつも生理が重いという人も、最近生理痛がひどくなってきたという人も「私の生理って、こんな感じなんだ」と思わずに、少しでも異常を感じたら病院で相談してみるといいでしょう。

 

また、慢性的な冷え性や便秘に悩まされている人は生理痛が重くなることも。どちらも本当に健康な人であれば表れない症状なので「冷え性も便秘もいつものことだし……」と思わずに、体が万全な状態ではないと自覚することが大切です。


子宮筋腫とは

子宮筋腫は子宮の筋肉にできる良性の腫瘍で、30〜40代に多い病気です。

 

場所や大きさによって症状には個人差がありますが、「月経血の量が多い」「生理期間が長い」「生理でレバー状のかたまりが出る」「生理中に疲れやだるさを感じる」「生理日以外でも下腹部に痛みや張りを感じる」などの症状がみられることが多いです。ただし、なかにはまったく自覚症状がなく、妊娠によって筋腫が発見される人もいます。

 

子宮筋腫は良性の腫瘍なので、大きくなっても生命に関わることはないと思われていますが、筋腫によく似た肉腫という悪性の腫瘍もあります。確定診断は病理検査でしかできませんが、悪性を疑うかどうかは発育速度をみて判断することが多いので、まずは3カ月~半年のスパンで大きさをチェックしながら、急速に増えたり大きくならないかどうかの確認が必要です。

 

また、筋腫が大きかったり数が多くて、子宮内膜に凸凹ができていたり、受精卵が着床しにくい場所にできていたりすると、妊娠しにくくなったり、流産、早産の原因となることもあります。今の自分の子宮の状態をきちんと確認するためにも定期的に超音波の検査がおすすめです。

 

子宮内膜症とは

子宮内膜症は、子宮の内側を覆っている子宮内膜が、子宮以外の場所(主に卵管、卵巣、腹腔、子宮体部の筋層、腸壁など)にもできてしまう病気です。原因はよくわかっていません。女性ホルモンの作用によって、本来の子宮内膜と同じように、生理のたびに増殖してははがれ落ち、出血します。

しかし、子宮以外の場所に内膜が存在すると、子宮口のように血液を排出する出口がないため血液がその場で出血するため、炎症や癒着を起こしたりします。妊娠を希望している場合は、その病巣部が妊娠の障害となり、不妊につながるケースも。卵巣に子宮内膜が存在している卵巣チョコレート嚢腫の場合、直径5〜6cm以上になっていたら、手術で嚢腫(血液がたまった部分)を切除をしてからの妊娠がすすめられます。

 

子宮腺筋症とは

子宮腺筋症は、子宮内膜に似た組織が、子宮の筋肉の中にもできてしまう病気です。子宮筋層内に子宮内膜組織が入り込んだような状態で、子宮の筋層が厚く腫れてしまいます。この子宮腺筋症は30〜50代に多いと言われています。

 

症状としては、強い月経痛、過多月経(月経血の量がひどく多いこと)、それに伴うひどい貧血、排便痛などが起こることもあります。また、不妊の原因にもなります。

 

初期であれば、鎮痛薬やホルモン剤を使ったホルモン療法が可能ですが、症状が重くなると、手術で患部を取り除く場合もあります。患部が広範囲になっている場合は、子宮全摘手術になることもあります。

 

 

自分の生理痛が重いのかどうかは周りと比べるのではなく、自分がどう感じているかが大事です。「いつもこれくらい痛いし…」なんて思わずに、つらいと感じたら一度病院で相談してみましょう。病気を早期発見できるかもしれませんし、病気でなくても、それ以外の生理痛が重くなる原因に気づくきっかけとなるはずです。

 

監修者

医師 駒形依子 先生

産婦人科 | こまがた医院院長


東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。


経歴

H13年 東京女子医科大学入学
H20年 米沢市立病院入職
H24年 東京女子医科大学病院産婦人科入局
H26年 東京女子医科大学東洋医学研究所入局
H28年~フリーランスで活動
H30年 こまがた医院開業



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