義母は口数は少ないけれど、よく働く芯の強い女性です。愚痴1つこぼさず、休む間もなく仕事や家事に取り組む姿を見て、尊敬の気持ちを持っています。2020年春、新型コロナウイルスの影響ですべての予定がキャンセルに。すると、それを知った義母が、わが家から遠く離れた義実家に遊びにこないかと誘ってくださったのです。さらに、義母からのLINEメッセージを読んで言葉を失い、返答に困った経験があります。
コロナ禍に義実家に里帰りの誘い
私たちは、義実家とは遠く離れた場所で暮らしています。義父母が年に1〜2回親類を訪れるついでに、わが家に立ち寄ってくださいます。義実家は遠方であるため、泊まりがけで行かなければなりません。私たち家族全員の寝床や食事を準備するのも大変だろうという遠慮があり、最後に家族で義実家を訪れたのは5年前。
そんなとき、新型コロナウイルスの影響ですべての予定がキャンセルに。私たち家族を心配してくださったのでしょうか。このタイミングで、義母が実家に遊びにこないかと誘ってくださったのです。
予想外のサプライズ予告
もちろん、子どもたちは大好きな祖父母に会いに行きたい気持ちでいっぱいでした。しかし、義実家に帰って、万が一にも義父母を新型コロナウイルスに感染させてはいけません。そのうえ、義母が誘ってくれたのは、政府が不要不急の外出自粛要請をしている時期。とても今里帰りをするのが良いタイミングとは思えませんでした。
失礼のないように断るにはどうしたら良いのか考えていた矢先、義母から私へLINEメッセージが届きました。そのメッセージには、「〇〇(私の名前)ちゃんは(義実家に)くる? くるならサプライズ準備するけど」と書いてあったのです。
里帰りはまたの機会に
メッセージを読んだ瞬間びっくり。そして、すまし顔でメッセージを送る義母の顔を想像して笑ってしまいました。私の誕生日が近いことを覚えていて、お祝いしようと思ってくれたようです。悪気なく本人にサプライズ予告をしてしまうとは、義母が実は天然キャラだと知った瞬間でした。
その気持ちはありがたいのですが、今回義実家に行くとまるでサプライズを要求しているみたい……とさらに行きづらく感じてしまいました。「今は政府の自粛要請があるから」との理由で、里帰りをお断りすることに。子どもたちは残念がっていましたが、義父母に新型コロナウイルスを感染させないためだと説明すると納得してくれました。
義母がたまには私たち家族に里帰りしてほしいと願っていることを知り、ありがたく思いました。また、日頃義母に感謝を伝えていなかったことにも気がつきました。状況が落ち着いたら義父母の負担にならない方法を考えて里帰りをしたいと思います。
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イラスト/おんたま
監修/助産師REIKO
著者:杉田彩香
自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。